ども、Tです。あなたは、
「将来、建築家になりたい。建築家になるには?」
と思っていませんか。
どうやって建築家になるのか、その道筋はありますか?頑張って仕事して、独立すれば建築家になれる?
答えはNO。それじゃあ、ただの地方建築士。自転車操業の貧乏事務所を経営する男になってしまいます。
じゃあどうすれば建築家になれるのか、考えてみました。今回は業界人が考えた、有名な建築家になるために必要なこと6つをお話しします。
下記の記事も参考にしてください⇒ 【業種別】働いて分かった一級建築士の30代の平均年収、独立後の年収
また、最近の傾向としてSNSやブログによるセルフブランディングも重要になってきましたよね。こちらも参考にどうぞ⇒ 設計事務所が生き残るセルフブランディングの重要性と、プロ級HPをつくる方法
業界人が考えた、有名な建築家になるために必要なこと6つ
必要なこと6つを下記に示します。
- 有名アトリエ系事務所の下積み必須
- 建築を好きになること。嫌いになっても好きになれ
- たった一つの特徴を身につけよう
- 詐欺師並みの話術
- 長い下積みを覚悟し、パトロン(支援者)も必要
- 運と継続力も必要
それぞれ解説しますね。
① 有名アトリエ系事務所の下積み必須
有名建築家になるためには、有名建築家の設計事務所へ入所する必要があります。自分のスキルアップに環境は不可欠です。
もちろん努力も必要ですが、デザインに何のこだわりもない設計事務所へ入社して努力しても・・・ねぇ。有名建築家の元なら、出会える物件の「質」が圧倒的に違いますから。
海外の物件に携わる機会も多いんじゃないですか?
但し、有名であれば誰の元でも良いわけではありません。1つポイントを挙げるとするなら、有名建築家の元からの弟子が活躍しているか確認すること。
人が育たない事務所の可能性だってあるので。例えば安藤忠雄事務所の弟子には有名建築家がいませんね。一方、伊東豊雄の事務所は、有名建築家が多い。
SANAAの妹島和世さんは2010年に建築界のノーベル賞であるプリツカー賞を受賞。伊東さんよりも早く受賞された、ということで師匠越え。
環境は大事。しっかりリサーチすること。
② 建築を好きになること。嫌いになっても好きになれ
建築家になる人は、建築が大好き。これは建築家になるために必須条件です。寝ても覚めても建築のことを考えましょう。建築が嫌いになっても好きになってください。
建築に嫌われても好きになってください。朝8:30に仕事を始めて、終電まで仕事をしてください。そして土日も仕事のことを考えましょう。
③ たった一つの特徴を身につけよう
安藤忠雄ならコンクリート建築。伊藤豊男なら自由曲面と軽快な建築。ミースファンデルローエなら、ファンズワース邸のような鉄骨のシンプルな建築。
有名建築家は必ずと言っていいほど、「特徴的なコンセプト」を持っています。孫悟空ならかめはめ波、元気玉、クリリンなら気円斬、ベジータならファイナルフラッシュ。といった具合の必殺技に近いですね。
あなたにしか出せない、世界でたった一つの特徴を身につけること。この特徴が世間や建築業界に認知されると、一気に有名建築家への道が開かれます。
④ 詐欺師並みの話術
建築家って本当に口がうまい。口で建築を創っているのでは、と思うくらい。そのくらい話術に長けていないと、コンペやプロポーザルで勝てません。
建築の計画も大事ですが、自分の計画の正当性、合理性を押し通す弁舌が必要なんです。
不合理な建築計画でも、面と向かって話すうちに言いくるめる。それくらいの話術を身につけましょう。つまり、「詐欺師になれ」です。
⑤ 長い下積みを覚悟し、パトロン(支援者)も必要
アトリエ事務所は低賃金。独立しても最初は低賃金。有名建築家への扉を開くためには、長い下積みを要します。大学院卒で年収200万円とかザラにいますから。
その間、あなたを支えてくれるパトロン(支援者)が必要。あなたの才能を信じる、お金持ちの婚約者が入ればなお良い。
⑥ 運と継続力も必要
①~⑤の条件を満たしたうえで、運が必要です。悲しいかな。どんなに能力があってもタイミングに恵まれず機会を逃す方もいます。
これはどの世界にも共通しますよね。例えば芸能界。長い間芽が出ずに下積みを続けて、ようやく手に入れたチャンスでブレイク。良くある話です。
実力がある人は必ずブレイクできます。但し、そのチャンスが自分に巡るか否かは運です。1回目の運を逃したら、次はいつやってくるか分かりません。
辞めてしまえば道は閉ざされます。でも継続していれば、また運に恵まれる。
有名建築家になるためには、運と継続力の両方が必要なんです。
現代はウェブサイトとSNSは必須!
また、現代ではウェブサイト、SNSは必須です。自分の力や声を拡散・増幅できるからです。僕はCADソフトと同じくらい必須だと考えています。下記の書籍でも「建築家はウェブで発信するといいよー」と書いてあるので参考にしてください。
下記も参考になります。
まとめ
- 有名建築家の設計事務所へ入所すること
- 建築を好きになること
- 建築計画に関する、たった1つの特徴を身に付けること
- 詐欺師並みの話術を身に付けること
- 自分のパトロン(支援者)をつくること
- 運と継続力も必要
上記に加えて、SNSやブログによるセルフブランディングも大切ですよー⇒ 設計事務所が生き残るセルフブランディングの重要性と、プロ級HPをつくる方法