労働のこと

仕事一筋の人がヤバい理由と、構造設計者の7割が削減された将来

建築設計業界も、いよいよAIのビッグウェーブが押し寄せてきたようですね(古い)。もうご存知だと思いますが。

公式HPより抜粋しました↓

2020年までに深層学習等を通して、より速く、より優れた結果に導くシステムに改善していき、構造設計業務での自動設計やシミュレーションの自動化等の活用を開始し、構造設計の中のルーチン的な作業の70%削減を目指します。

おー・・・。なんと。これでは構造設計の業務は7割がルーティーンと言われているようなものでは。悲しいですなぁ。

これは、竹中工務店の構造設計部が30人いたとして、「21人は不要!」と宣告したも同然ですよね。よく部内で反対がでなかったな、と思います。今回は、AIに奪われる構造設計業界について。

 

当ブログで、構造設計はAIに奪われることを予言していた

予言というと大げさですが、こんな記事を2年前に書いていたんですねぇ。

将来、構造設計の仕事は無くなる?人の手より機械の手。

タイトルが、まんま竹中工務店の未来を暗示しているようです。少し記事を抜粋します。

えー、つまり。意匠設計者がBIMで入力⇒標準的な配筋も入力⇒そのまま構造計算まで、という流れが起きるのです。だから、ありきたりな形、簡単な形で飯を食べている凡人構造設計者(僕のことですが)は、クビです。これからは、意匠設計者に全ての入力をやらせればいいので。

しかし、意匠設計者は構造的な素養を持っていないので、確認や適合性判定の指摘には答えられないですね。そのため『構造計算指摘対応者』という職業ができてもおかしくありません。要は、益々構造設計者の立ち位置が難しくなりそうです。今の構造設計者人口の1/3くらいになっても、仕事が回るようになるのかも

 

「今の構造設計者人口の1/3くらいになっても、仕事が回るようになるのかも。」

これ完全に竹中工務店の行く末を暗示しています。完全に。

という冗談を抜きにしても、僕も構造設計の実務をしていて1/3くらいは人間ができる作業で、後はAIでもできるなぁと感じていたので、こんなことを書きました。

 

大企業は構造設計者=AIが普通になる

ぶっちゃけ避けられない未来かと。構造設計のように幅の無い仕事というか、「とりあえず正解はこんなかんじ」という仕事は真っ先に消えるでしょうね。

意匠は正解が無いから、まだ大丈夫かもしれない。複雑だし。

 

設備は構造の次にAI化が進んでもおかしくない。

もし竹中工務店で今回の構造屋7割削減が成功したら、それがモデルケースになる。大企業に一気に広まるでしょう。

 

準大手、中小企業の構造設計者の7割はクビになる

例えば竹中工務店の構造設計部7割がクビになったとして、その7割はどうすると思いますか?

転職ですよね。

もし大企業が同じようにAIを導入していたら、準大手や中小企業に押し寄せるでしょう。そうなると、今まで勤めていた社員は必要ない。トコロテンみたいに、どんどん押し出されて、能力の無い人は淘汰されていく。

 

うーん・・・何とも凄い。そうなったら地獄絵図。優しい日本企業なら、配置換えも考えられます。「お前必要ないから、構造設計辞めて現場監理いけ!」とかね。

全然ありうる。

 

将来は、構造設計監修業務が増える

7割はAIが担ってくれるのなら、残り3割は何が残ると思いますか。図面はBIMでぺぺーと描けるとして(またはCADオペさんか)、2割は基本設計、1割は監修業務だと思うんですよ。

監修業務というのは、「著作物の著述や編集などを監督・指揮すること」です。実施設計をAIがするのなら、それを監理する人が必要ですよね。正しい方向に向かわせる監督のような存在。

そんな仕事が増えるかと。

 

僕は、AIが構造設計をする未来に賛成です

賛否両論あると思いますが、僕はAIが構造設計職を担う未来に賛成です。だって、AIに単純ミスは無いから。

構造設計をしていると、大抵は単純なミスが発生するんですよ。そのミスを修正したり変更したり、後戻りを繰り返して人工(にんく)がかさむ。

 

でもAIはその単純なミスが無い。大きなメリットですよね。その代り大きなミスは起きる可能性がある。ブラックボックスになるわけですから。でもそれは、前述した監修業務で、しっかり見てやれば良い。

結構うまく成り立つと思うんです。

 

構造設計に将来性はないわな。転職しよう。

そう考えると、構造設計に未来はないわな、と思います。誰のせいでもないのですが、仕事の性質上、仕方無いかなと。

これまで人の仕事は機械に取られてきました。肉体労働が人間の主要労働だった時代から、デスクワークが主体へ。そのデスクワークが次はどうなるのか?色んな人が予言しているように、「何もやらなくて良くなるかも」しれない。

 

「今から何もやらなくていいよ!」と言われても、何かをやってしまうのが人間で、じゃあそう言われた時、「あなたは何をやるの?」ということを真剣に考えねばいけない時期です。

大学や大学院で建築学科だったから今の仕事を続けている、とかもう関係なくて。毎日でもやりたい趣味とか、あなたのオタクな部分とか、そんな部分があなたの仕事になる時代。いや、仕事にしなくちゃいけない。

 

構造設計って、1つの物件を100人がやっても多分95人くらい同じことをやると思うんです。細かい部分は変わるかもしれないけど。そういう仕事は人間がやっていると思えなくて。どちらかと言えば機械の仕事ですよね。

 

これからの人間らしい仕事ってのは、前述したような1人1人しか出せないような個性の部分です。

だから「趣味無くて、構造設計(仕事)一筋なんだよな~」という人は、逆に超ヤバくて。もっと多趣味になれよ、と。構造設計が趣味なら、残りの5人に成れるよう頑張れと。

 

まとめ

そんな僕は、来年度末で建築業界辞めます。もう心の中でカウントダウン始めてて。あとの1年間は悟りを開いた坊主のように、穏やかに過ごすのみです。

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