構造設計に関すること

安全性の証明は不可能?世間を賑わせている杭の話。

最近、世間を賑わせている杭の話、一体何が起きたのか調べて整理しました。

スポンサーリンク

 

そもそも、なぜマンションの傾きが発覚したのか?

マンションは数棟あってそれぞれがエキスパンションで繋がっています。で、住民が棟Aが隣の棟Bよりも、手すりの位置が低いことに住民が気付いたことがきっかけです。

調査すると床面が20mm以上下がっていました。その原因は、杭が支持層に到達していなかったことが要因です。

 

20mm下がれば大問題?

現実20mm下がっていても構造的には問題ないかも。でも一度、問題が発生したら、「問題ないから信用してくれ」という方が無理です。

そもそも構造的に問題ない資料を全て提出しても納得されないでしょう。住民からすれば技術的な話ではなく気持ちの問題だからです。

「大丈夫」と言い切れる根拠を住民に説明するのは苦労します。となると、解決する方法は「金」か「それと同等の物」です。

 

お金か建て替えか?

同等の物とは、マンションの建て替えです。建て替えは技術的には可能です。現在のマンションを壊して杭を抜いて、工事をやり直すだけですから。

問題はお金と時間。解決にはいくつものハードルがありそうですね。

 

等価交換の世の中

ところで世の中、等価交換が真理だなあと思うようになりました。空気を吸えば酸素を消費して二酸化炭素を放出します。得れば失いの連鎖。

RC造のように、密で重い材料の中に住むことで快適性を得る変わりに地震で崩壊すれば「死のリスク」が高まり、今回のように沈下する恐れだってある。

一度、経済競争に乗ったから今後も技術は益々発展します。でも等価交換の真理だけは見逃さずにいたいですね。

モノづくりも、無→有の関係じゃなくて、有⇔有なんですから。

スポンサーリンク

ピックアップ記事

  1. 建築設計は嫌いだけど、建築は好きかもしれない。
  2. ブログの長続きの秘訣は、思いついたことを書くこと。
  3. 10年後に無くなる建築の仕事を考えてみた
  4. 建築嫌いの僕でもおすすめしたい、建築が好きになる建築本1つ。
  5. 杭施工誤差が生じた時の対処法について

関連記事

  1. 建築のこと

    袖壁の意味と効果について

    ども、tyazukeです。他業界の人と話していると、ついつい専…

  2. 構造設計に関すること

    増築工事は既存建物の庇に気をつけましょう

    それは僕が3年目の頃でした。当時、EV棟の増築設計を沢山担当しておりま…

  3. 本の紹介

    【書評】建築構造計画入門 松井源吾

    建築構造は計画が最も重要であると、松井源吾先生が著書の中で述べています…

  4. 構造設計に関すること

    土間コンクリートとスラブの違いと、配筋や床厚について

    1年目のとき、土間コンクリートとスラブの違いが分かりませんでした。…

  5. 建設業界のこと

    優秀な構造家が育つ、組織の在り方とは?

    ども、仕事は大してしないのに組織論が好きなtyazukeです。…

  6. 構造設計に関すること

    EV荷重の設定はどうすればいい?

    ども、tyazukeです。EV荷重の設定悩んだことはありません…

お問い合わせ

最近の記事

Tazukeのおすすめ書籍

  1. 建築のこと

    建築家、真正面から写真を撮られたくない説を検証する。
  2. 労働のこと

    建築設計を辞めたい!と思ったときチェックする3つの項目
  3. 建築のこと

    隈研吾さんが設計したサニーヒルズを見学した話
  4. 設計事務所に関すること

    業界人が教える組織設計事務所の年収ランキング。
  5. 一級建築の試験勉強

    総合資格学院の講師は、どうすればなれる?
PAGE TOP