ども、tyazukeです。
構造設計者にとって、構造一級建築士の取得は必須条件です。構造一級建築士という資格は、比較的新しく創設されました(※1)。
※1耐震偽装事件が起きた後、建築基準法、建築士法の大改正により出来ました。
構造一級建築士は、構造設計という職能の社会的地位を引き上げよう、という目的があって設けられた資格です。
個人的な実感としては、その意味があったかどうか判断できません。むしろ、好ましく無い状況にある、とさえ思います。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
さて、そう愚痴っても仕方が無くて、構造屋さんは構造一級建築士を取得しなければ始まりません。では、構造一級建築士の資格を取得したら、年収はどのくらい上がるのか。また、構造一級建築士の平均年収はいくらか、まとめました。
当ブログ調べでは、平均年収は一級建築士の●倍!
様々なルートから調べた結果、構造一級建築士の年収は様々でした(某転職サイトや、JSCA情報より)。
- A社 650-850万円
- B社 430-800万円
- C社 600万円
- D社 500-1000万円
これを元に平均年収を算出しました。
建築士の資格が活かせるお仕事ガイド (エクスナレッジムック)
その結果、構造設計一級建築士の年収は、
- 500-800万円
ところで、一級建築士の平均年収は450万円程度ですので(30代前半で、中小設計事務所の場合。勤め先の職種で異なります。下記の記事を参考にしてください)、構造一級建築士は一級建築士の年収より、最大で1.70倍程度高いと言えます。
というわけで、構造一級建築士になると年収が高くなるのは間違いありません。最低でも50万円程度はアップする見込み。
ちなみに僕が勤める会社(中小組織設計事務所)では技術手当で、一級建築士より4万円多くなります。年間で48万円アップ、ということですね。
構造一級建築士の資格を活かして大幅に年収を上げる方法
ところで上記の説明は、あくまでも平均年収です。構一持ちで、この平均年収より低い人は勿体ないですよね。
では年収を上げるためには、どうすれば良いか。1つの答えは独立です。独立した後のリスクを度外視すれば、働いた分だけ稼ぐことが可能なので高給取りの可能性もあります。
ただし現実、構造屋さんが独立して大金持ちになれるかは微妙・・・(下記の記事で構造屋が独立したら何物件こなせば食っていけるか書きました。参考にどうぞ)
年収を上げる方法2つめ。まぁ言うの分かってると思いますが、「転職」です。お給料が高い会社あるいは構造一級建築士を優遇する会社に入ればいいのです。
ここで問題になるのが自分の市場価値です。今の会社では、明らかに報酬が見合わないにしても、自分の技術や資格が市場(つまり他社、世間的に)では、年収ベースでどの程度評価されるのか知りたいですよね。
一方で、自分の市場価値って自身で考えている以上に評価が難しい。僕も6年働いて、未だに自分の年収が、市場において適正かどうか分かりません。
自身の市場価値を知ることは、転職する際に「自分には年収○○円の価値があるのだ」と要望できるし、転職するかどうか指標になります。
また「転職して本当に年収上がるのか?」という疑問も払拭できます。
MIIDAS(ミーダス) は、そんな自分の市場価値を年収ではじき出してくれる便利なサイト。実は僕も一度使ったことがあります。
下記の記事が、MIIDASについて書いた記事なんですけど、年収●倍でしたね笑。こういうサービスもあるので、気になる方は使ってみるのもいいかもしれません。
もちろん構造一級建築士を持っているなら、その分、市場価値は上がりますよ。
会員登録はこちらから⇒MIIDAS(ミーダス)
まとめ
- 平均年収は最大で一級建築士の1.7倍
- 構造設計一級建築士の年収は500-800万円
- 転職する前に、自分の市場価値を調べよう。
今回は、構造一級建築士の平均年収について特集しました。こんな高度な資格を持っていて、平均年収よりも低かったら勿体ない、ですよね。
ライフイベントが多くなる30代。できるだけ、年収を引き上げてくれる会社に行きたいものですね。