本の紹介

【書評】建築家の講義 サンチャゴ・カラトラバ

ども、tyazukeです。

建築業界でも、世界的な有名人は多いですが、カラトラバは世界的に評価の高い設計者です。しかも、この設計者は意匠・構造設計を全て1人で行うスーパーマン。

彼の建築物は非常に有機的でダイナミックな構造システムに基づいています。

建築家の講義 サンチャゴ・カラトラバ [建築家の講義]

 

建築物を設計するとき、建築家と構造設計者・設備設計者は完全に分離しています。それぞれが自分の役割を果たし、お互いが歩み寄り、対話することで良い建築が生まれます。

しかし、我が国日本でも古くは「大工」という存在が、古代ローマでは建築家が、構造・意匠・設備全てを手掛けてきました。

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カラトラバの設計は、人体や自然から着想を得た、有機的な建築が特徴

サンチャゴ・カラトラバは、現代に生きる最後の建築家と言えるでしょう。彼は構造家であり建築家であり、彫刻家、エンジニアです。

もう1つカラトラバの特徴といえば、人間の体や自然から着想を得た有機的な形状です。

 

そんなカラトラバの、有機的建築を見てみよう(写真で)という記事がこちら。トップ画像の建築なんて、本当にもう葉っぱそのもの。

カラトラバの美しい建築をみよう。

 

ところでカラトラバの言葉に「私の師は事務所から見える1枚の葉である。」というものがあります。これは、有機的建築の代表であるカラトラバらしい言葉です。

他にもカラトラバは名言を沢山残していまして、その1つの「石を吊るせば表現方法になりうる」という言葉も結構好きです。この名言について、詳しく書いた記事がコチラ。

 

カラトラバ「石を吊るすだけでも表現方法になりうる。」

 

読むと、建築へのモチベーションが復活する本

さて、本書は建築家の講義シリーズのサンチャゴ・カラトラバ編です。ちなみに、翻訳は日本の構造設計者・構造家が主催している金箱設計事務所です。

建築家の講義シリーズでありながら、構造設計もできるカラトラバは異色の存在と言っていいでしょう。

 

普段、カラトラバが設計するような建築物や土木構造物にはもちろん出会えませんし、日々意匠と構造の剥離に悩まされています。

そんな中で、意匠・構造を統一したコンセプトで清々しく建物を設計しているカラトラバは輝いていますよね。本書を読んでいると美しいものを設計しようという熱が再び蘇ってきます。

 

ちなみに、この本を読んだ時も建築への熱が蘇りましたね~。

Casa BRUTUS特別編集 死ぬまでに見ておくべき100の建築 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)

本書を書評した、こちらの記事も併せてどうぞ。

建築嫌いの僕でもおすすめしたい、建築が好きになる建築本1つ。

 

 

 

学生、社会人問わずおすすめ。

対象は問いません。学生さんなら、これから構造設計をやろうというモチベーションに。実務者ならさらなるステップアップのきっかけにおすすめです。

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