構造設計に関すること

カラトラバ「石を吊るすだけでも表現方法になりうる。」

何のことだ、と思われたかもしれません。

「石を吊るすだけでも表現方法になりうる。」

実は、著名な構造家サンチャゴ・カラトラバの言葉なのです。日本には佐々木睦郎氏という構造家がいますが、スペインにはカラトラバあり。

彼が生み出す有機的でダイナミックな構造形式は見る人を驚かせます。

 

 

この独特な形状を生み出せるのは、カラトラバの他にはいません。彼の考える構造形式は、「命」です。人の動きや動物の体を見て、彫刻のような建築や土木構造物を創造します。

以前、カラトラバに関する記事を書きました。

【書評】サンチャゴ・カラトラバの考える構造設計の特徴

「建築家の講義」シリーズのカラトラバを読むと、カラトラバが授業を行っている様子が描かれています。彼が学生たちに向かって、ある模型を見せました。

その写真を掲載できないのが残念ですが、丸い石で紐で吊るし、その吊るした先には積み木で構成して、積み木同士をまた糸で引張・・・というような力が伝達する仕組みをつくってみせたのです。

そして、こう言いました。

「石を吊るすだけでも表現方法になりうる。」

この言葉には、目が覚めましたね。優れた構造設計者であり、彼は建築家でもある。構造設計者は縁の下の力持ち、等と言われます。が、彼は違う。彼には、

構造設計者こそ優れた表現者だ

という自負さえ感じられます。そして、それは間違いありません。

「ただ吊るだけじゃ勿体ない。もっと遊んでみなよ。」

と、カラトラバからの大事なメッセージが込められていました。

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