ども、Tです。
力学が苦手な人にとって、「構造力学」「材料力学」は悪夢だと思います。構造力学は物理学に近いので、案外理解できる人も多いのですが・・・。
材料力学は数式が多いし、初めて知る考え方ばかりで悩みますよね。そこで今回は、材料力学の基礎がわかる良書を3つだけ紹介したいと思います。
ちなみに下記の記事は、構造力学の良書を3つ紹介しています。あわせて参考にしてください。
下記の記事は、鉄骨構造の良書を3つ紹介しています。あわせて参考にしてください。
前置きが少し長くなりましたが、どうぞ~。
理論をガッツリ勉強したい人はコレ「弾性力学の基礎」
機械の先生が執筆された弾性力学の教科書。有限要素法を学ぶ前段階として、弾性力学の勉強は必須ですが、初学者向けにわかりやすく説明されています。
ただし、建築学生が使う参考書としては少し理解しにくいです。実際、僕が初めて読んだ時は、数式がどのように建築構造に活かされるのか理解するのに時間がかかりました。
一般論的な弾性力学を扱う場合は良い参考書だと思いますが、建築学生の皆さんにはイメージしづらいかと思います。それでも1冊手元にあれば、理論書として非常に役に立ちます。
建築学生が理解しやすいよう工夫された理論書「建築の力学―弾性論とその応用」
学生には少々、値がはるけど持っていて損はない一冊です。
とっつきにくい弾性論が大変わかりやすく紹介されています。理論展開や計算に入る前の前段のお話がとてもわかりやすいです。これまで勉強してきた力学の域を超えずに弾性力学が理解できる一冊だと重います。
構造系の大学学部~大学院生ならこの本がいいでしょう。建築の先生が書かれた、弾性力学の本なので、とても分かりやすく初学者向けに書かれています。
基本を丁寧に説明した本「材料力学基礎のきそ」
数学の復習や材料力学が併せて学習できる便利な本。タイトルの通り、基礎のきそを丁寧に説明しています。とても分かりやすい印象を受けました。
6章構成で、1章は応力とひずみ、2章は軸力を受ける棒、3章ははりの問題、4章はねじり、5章は組み合わせ応力、6章はひずみエネルギーについて。
やや物足りなさ感もありますが、「基礎のきそ」ということで、これからジャンプする前の助走期間には丁度良い本です。
本書は機械系の先生が書いた本なので、建築的な説明が無いのが残念なところ。