ども、Tです。
新入社員が就職してから一番悩むのが、実務と学校の授業とのギャップだと聞きます。それは設計の仕事でも例外ではありません。
- 学校の製図や課題は上手く出来たのに、仕事が良く分からない。
- 結局、学校の授業で役に立たないものが多かった。
いろんな悩みがあるでしょう。僕も構造設計の実務を3年間やってきて、「この勉強を怠っていたなあ」とか「これは案外役にたったなあ」と思うことがあります。
今回はそんなことを思いつくままに紹介します。
社会人になって役立った、学生時代の勉強
修士論文(又は卒業論文):文章力がつきます。社会人をしていると書類を作ることが多いです。きちっとした文章を書ける人は重宝されます。
構造力学の基礎:あえて「基礎」と書いたのは、構造設計の実務に複雑な計算式はほとんど必要ありません。反力、応力、たわみ、これらを算定することができれば十分です。
数学(算数):数学もある程度知っておいた方がいいです。ただし、難しい公式は全く必要なくて、四則演算(いわゆる足し算、引き算、掛け算、割り算)が出来れば問題ありません。
学生時代に、勉強すればよかった
・基礎構造について
:大学でも上部構造しか注目しなかったので、実務をしてから単純に勉強不足で悩みました。直接基礎、杭基礎のこと知っておくといいです。
・柱脚について
:鉄骨造の柱脚は知らないことが多かったです。今でも、悩むことが多いです。
・暗算
:特に大学院まで行った人は要注意。難しいFEMでモデル化したり計算機使って難問を解けるからといって自分の実力になっているかは怪しいです。
実務では、その場の暗算で回答することが多く、質問されたことにじっくりと計算機を使う暇は無いからです。例えば打ち合わせの場面で計算機は使えません。暗算か、電卓です。
・建築のディテール
:大学の先生も設計をしてきた人が少ないのでディテールを知らない人が多いです。
ですから、学生の皆さんがディテールを勉強するということ自体難しいかもしれませんが、最近ではわかりやすいディテール集とか発売されていますので、1冊持っておくと便利です。
以上、思いつくままに書いてみました。「コレを勉強すればよかったなあ」ということは、考えれば山ほどあります。また思いだしたら紹介しましょう。