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袖壁の意味と効果、図解で説明してみた

構造設計

ども、Tです。

他業界の人と話していると、ついつい専門用語を口走ってしまいます。一般の方は、「柱は知っているけど、梁は知らない」とか、そういうレベルですから。

当然、腰壁や「袖壁」なんて知りませんよね。そこで今回は、改めて袖壁の意味と、なぜ袖壁があるのか説明します。

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袖壁とは、柱の横側についている壁のこと

袖壁とは、柱の横川についている壁のことです。RC造(鉄筋コンクリート造)の場合、特にそう言うことが多いです。下図でいう、青丸部分ですね。

「袖」という言葉は一般用語ですが、「服の袖」とか「舞台の袖」と言いますよね。どちらも位置を意味する言葉で「わき」や「端っこ」と捉えられます。

袖壁も同じ。「柱の脇」についた壁なんです。

 

RC造の場合、柱と壁は一体化されています。ですから、「柱の脇」についた壁という意味で袖壁と言います。

一方、鉄骨造では袖壁という言い方はしません。鉄骨造の場合、柱と壁は特に一体化していません。元々、一体化していないのだから「柱のわきに付いていない」ので、袖壁とは言いません。単なる「壁」と言います。

袖壁はなぜできる?

袖壁は開口をつくることによって、できてしまいます。

この写真のように、2つの開口が壁に対して中途半端に空く場合、柱から少し壁が残りますよね?これが袖壁になるのです。

つまり、袖壁は造ろうと思ってつくるわけではなく、開口の大きさによって自然にできる、という考え。

袖壁の効果とは?

では袖壁には建築的に何の効果も無いのか。そういうわけでもありません。意図的に袖壁を付ける場合もあります。例えば耐震性を上げるために、袖壁補強を行うことも。

袖壁は一般的に長さが短いので、元の空間や開口の大きさを変えることが無いメリットもあります。

他には、視線を遮るためにあえて袖壁を長くする工夫も。

まとめ

  • 袖壁は、「柱のわき」についた壁。
  • 主にRC造の場合、袖壁という。鉄骨造では単なる壁という。
  • 袖壁は耐震性をアップさせる。
  • 袖壁は視線よけにも使われる。

最後に、現場用語の意味がわからないとき、役に立った書籍を紹介しますね。

建築用語がわからないとき役に立つ書籍3選

役に立った本は下記の通り。

それぞれ解説します。

超図解でよくわかる建築現場用語 完全版

僕も1冊持っていますが、正直、この1冊あれば建築現場の用語はほぼ網羅できるはず。図解も多いので重宝しています。

超図解でよくわかる 建築現場用語辞典 ポケット版

先ほどの本のポケット版。現場へ行くことになった若手はこの本を持参しよう。

イラストでわかる建築用語

建築現場だけでなく、建築用語全般の用語集です。イラストが多く、初心者向き。

以上、用語の意味が分からないとき参考にしてください!

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