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【書評】耐震構造の基礎は正真正銘の名著だった。

構造設計

建築を扱った耐震構造の本が出来たのは割と最近です。それまでは、土木系の本を読むしかなかったですが、本書が発売されてから建築の耐震構造と言えばこの本が代名詞となりました。まさに名著です。

著書は柴田明徳先生。東北大で教鞭をとられていた先生で有名人です。最近では第3版も発売されたようですね。

最新耐震構造解析(第3版)

建築構造を学ぶ学生なら必須本です。

本書は、1質点系の解析から多質点系モデルに続き建築物の耐震性までの10章で構成されています。本のサイズはポケットサイズよりも一回り大きいです。

初めて耐震構造を勉強する初学者から実務者、大学院生、研究者と豊富な情報量から様々な世代層でも利用できる本です。ただし、式を理解するためには、ある程度数学の知識と構造力学の基礎程度は大方理解していることが必須でしょう。

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演習問題もあって分かりやすい。

本書内には理解がより進むように理論の後には演習問題が掲載され、回答も丁寧に解説されています。

また、大学の耐震構造のテストでは式の誘導を示せだとか、そんな問題もでると思います(私の大学では出ました)。多質点系の問題(モーダルアナリシス)や1質点系の一通りの振動式の誘導はテスト前に暗記しておくと良い点が取れます。

 

どの大学でも建築学科では、この本を使っていると思います。教科書販売に行ってなくて、まだこの本を手に入れていない人は買っておかないと取り残されますよ。

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