ども、Tです。
最近はRC造の柱でも二軸曲げを当たり前に考慮していますね。昔は立体解析をしていないので考慮してないかったとか。
二軸曲げを考慮すると、柱断面が大きくなりますよね。X、Yの応力を考慮するわけですから。
ところで二軸曲げを考慮しなくていい柱はあるのでしょうか。今回は、二軸曲げをテーマに考えてみます。
基本的に全ての柱に二軸曲げを考慮すれば簡単。
SS3はデフォルト二軸曲げを考慮する設定になっていると思います。何も考えず考慮する設定としておけば簡単です。考慮しない理由を見つける方が面倒ですからね。
また、スパンが長い梁がある場合、2軸曲げの影響が大きくなります。不釣り合いの曲げモーメントが柱へ伝達されますからね。均等スパンなら二軸曲げを考慮しても影響は小さいと思います。
SS3の計算式厳しくない?
二軸曲げの計算式ですが、SS3の断面算定はとても厳しいです。下記の通り。
σx/fx + σy/fy
要は、X方向の検定比とY方向の検定比を単純に加算しています。検定比を0.50以下に抑えないと1.00以下になりませんからね。厳しいです。
例えば他の一貫計算プログラムでは二乗和の平方根だったりしますので。この差は大きい。二乗和の平方根の場合、それぞれの検定比が0.50だったとしてもOKになります。ソフトの違いで柱がOK,NGになるなんて嫌ですよね。
ま、SS3の圧倒的なシェアなので長いものにまかれた方が楽です。安全側の評価が多いのも良いですよね。
分からないときは安全側。
よくわからないときは安全側にします。ソフトの違いで二軸曲げの断面算定評価が違うのは、釈然としません。
が、その理由を僕は説明することができません。そういうときは、安全側に二軸曲げを考慮する方が得策ですよね。
そんな実務でやっているRC造の構造計算を勉強するなら、この本かなぁ。