給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和4年度 公衆衛生概論 問3 を解説(効果は遊離・持続は結合)

令和4年度 学科試験1 問3は、塩素消毒及び残留塩素に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。消毒効果は遊離残留塩素のほうが強く、残留効果は結合残留塩素のほうが持続します。設問はこの2つを入れ替えています。

遊離と結合が両方出てくるので、どちらがどちらの向きかを1組で覚えます。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 消毒効果は遊離残留塩素のほうが強く、残留効果は結合残留塩素のほうが持続します。設問は2つを入れ替えています
2 ○(正しい) 遊離残留塩素には次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンがあります
3 ○(正しい) 遊離残留塩素のうち、次亜塩素酸の存在比が高いほど消毒効果が高いです
4 ○(正しい) 水道で使用されている塩素系消毒剤は次亜塩素酸ナトリウム、液化塩素(液体塩素)、次亜塩素酸カルシウム(高度さらし粉を含む)です

選択肢1のポイント(ここが誤り)

2つの向きを1組で持ちます。

見るもの 強い・持続する側
消毒効果遊離残留塩素
残留効果結合残留塩素

この向きを入れ替えた肢が繰り返し出ています。効果が強いほうと持続するほうが別だという点が要点です。

濃度の基準も、この向きから戻せます。

区分 保持すべき濃度
遊離残留塩素0.1mg/L以上
結合残留塩素0.4mg/L以上

遊離のほうが消毒効果が強いので、少ない量で足ります。だから遊離0.1・結合0.4という並びになります。この2つを入れ替えた肢は令和5年に誤りでした。

選択肢3の存在比も要点です。pH値が低いほど次亜塩素酸の存在比が高くなり、消毒効果が高まります。同じ遊離残留塩素でも、次亜塩素酸の割合で効き方が変わります。

この分野で入れ替えられる場所は3つに絞れます。濃度(遊離0.1/結合0.4)・効果と持続(遊離が強い/結合が持続)・DPD法の色(桃〜桃赤色)です。3つを順に照合すれば、動いている箇所が必ず見つかります。

詳細は残留塩素とは?遊離0.1mg/Lと結合0.4mg/Lの使い分けとDPD法で扱っています。

覚え方

  • 消毒効果は遊離が強い/残留効果は結合が持続。入れ替えた肢は令和4年に誤り
  • 効果が強いほうと持続するほうが別という点が要点
  • 濃度=遊離0.1mg/L以上/結合0.4mg/L以上。遊離のほうが効果が強いので少ない量で足りる
  • pH値が低いほど次亜塩素酸の存在比が高く、消毒効果が高まる
  • ★入れ替えの対象は濃度・効果と持続・DPD法の色の3か所。順に照合すれば見つかる

理解度チェック

Q.

消毒効果と残留効果は、それぞれどちらが上か。

消毒効果は遊離残留塩素のほうが強く、残留効果は結合残留塩素のほうが持続します。

Q.

給水栓で保持すべき残留塩素の濃度は。

遊離残留塩素で0.1mg/L以上、結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上です。

Q.

次亜塩素酸の存在比が高いとどうなるか。

消毒効果が高くなります。pH値が低いほど存在比が高くなります。

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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和4年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問3=(1))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 水道法施行規則(昭和32年厚生省令第45号)第17条第1項第3号(e-Gov法令検索)。条文の引用は同法令によります。
  • 遊離残留塩素と結合残留塩素の性質、pH値と消毒効果の関係、塩素系消毒剤の種類については、水道法施行規則に記述がありません。これらは公表された正答番号から確定できたものです(令和元年 問1、令和4年 問3、令和5年 問2、令和6年 問2)。
  • ※ 水道行政は2024年4月に厚生労働省から国土交通省・環境省へ移管されました。令和5年以前の出題にある「厚生労働省令」「厚生労働大臣」は、現行条文では国土交通省令・国土交通大臣(水質に関する事項は環境省令・環境大臣)です。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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