令和元年度 学科試験1 問3は、平成8年6月に埼玉県越生町で発生した集団感染(約8,800人が下痢等の症状)の主たる原因を問う問題です。4つから適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢3のクリプトスポリジウムです。
この設問は、令和元年と令和6年に同じ形で出ています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3(クリプトスポリジウム)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 病原性大腸菌O157 |
| 2 | ×(誤り) | 赤痢菌 |
| 3 | 正解 | クリプトスポリジウムです |
| 4 | ×(誤り) | ノロウイルス |
クリプトスポリジウムは耐塩素性病原生物です。
塩素消毒だけでは対応できません。だから水道水が直接の感染経路になり、大規模な集団感染が起きました。
対応の仕方は、性質から決まります。
| 手段 | 効くか |
|---|---|
| 塩素消毒 | 効きにくい(耐塩素性) |
| ろ過設備 | 効く(物理的に取り除く) |
| 紫外線処理設備 | 効く |
塩素に強くても、紫外線には弱いという組み合わせです。
「紫外線に極めて高い抵抗性を持つ」とした肢は、令和7年に誤りとして出ています。塩素と紫外線を同じ扱いにすると外します。
この事件は、数字も含めて設問文にそのまま出ます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 平成8年6月 |
| 場所 | 埼玉県越生町 |
| 規模 | 約8,800人が下痢等の症状 |
| 経路 | 水道水が直接の感染経路 |
「水道水が直接の感染経路」という点が、選択肢を絞る手がかりになります。塩素消毒で死ぬ病原体なら、水道水を通じてここまで広がりません。
詳細はクリプトスポリジウムとは?塩素に強く紫外線に弱い理由と水系感染症を整理で扱っています。
越生町の集団感染の原因は何か。
クリプトスポリジウムです。令和元年と令和6年に同じ設問で出ています。
クリプトスポリジウムに塩素消毒は効くか。
効きにくいです。耐塩素性病原生物なので、ろ過設備と紫外線処理設備で対応します。
紫外線への抵抗性はどうか。
紫外線には弱く、紫外線処理設備が有効です。極めて高い抵抗性を持つとした肢は令和7年に誤りとして出ています。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月