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平成29年度 公衆衛生概論 問2 を解説(遊離0.1と結合0.4が逆)

平成29年度 学科試験1 問2は、残留塩素に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。遊離残留塩素が0.1mg/L以上、結合残留塩素が0.4mg/L以上です。

2つの数値が入れ替わっています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 給水栓における水は、遊離残留塩素0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上)を保持します。2つを入れ替えた点が誤りです
2 ○(正しい) 塩素系消毒剤として次亜塩素酸ナトリウム、液化塩素(液体塩素)、次亜塩素酸カルシウム(高度さらし粉を含む)があります
3 ○(正しい) 残留塩素とは、有効塩素が殺菌消毒や有機物の酸化分解を行った後も水中に残留している塩素のことです
4 ○(正しい) 遊離残留塩素には次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンがあります

選択肢1のポイント(ここが誤り)

数値は水道法施行規則に置かれています。

水道法施行規則第17条第1項第3号(要旨)

給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。

結合のほうが値が大きいのは、消毒効果が弱いからです。弱いぶん、多く残しておく必要があります。

逆に残留効果は結合のほうが持続します。2つの性質は逆向きなので、片方を覚えればもう片方も出せます。

この2つの数値は繰り返し入れ替えられる

誤りとして出た形 出題年度
結合0.1・遊離0.4と入れ替える平成29年 問2・令和2年 問3

この分野ですり替えられる場所は3つ

誤りの作り方
1遊離0.1と結合0.4を逆にする
2消毒効果と残留効果の強い側を逆にする
3DPD法の呈色を青色にする

3か所とも、実際に誤りの肢として出ています。

選択肢2と4は語の並び

塩素系消毒剤は3つ、遊離残留塩素は2つで一組です。

この並びに別の物質を混ぜる形も作れます。

詳細は残留塩素とは?遊離0.1mg/Lと結合0.4mg/Lの使い分けとDPD法で扱っています。

覚え方

  • 給水栓では遊離残留塩素0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上
  • 結合のほうが値が大きいのは消毒効果が弱いから。弱いぶん多く残す
  • 消毒効果は遊離が強く、残留効果は結合が持続する(性質が逆向きなので片方から出せる)
  • ★入れ替えは平成29年問2・令和2年問3の2年度
  • ★すり替えられる場所は3つ=遊離0.1と結合0.4/消毒効果と残留効果/DPDの呈色

理解度チェック

Q.

給水栓における残留塩素の保持は。

遊離残留塩素0.1mg/L以上、結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上です。

Q.

なぜ結合残留塩素のほうが値が大きいのか。

消毒効果が弱いためです。逆に残留効果は結合のほうが持続します。

Q.

塩素系消毒剤は何が使われているか。

次亜塩素酸ナトリウム、液化塩素(液体塩素)、次亜塩素酸カルシウム(高度さらし粉を含む)です。

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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問2=(1))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 水道法第22条、水道法施行規則第17条第1項第3号(e-Gov法令検索)。条文の引用は同法令によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 学科試験1 問題」問3および同年度の正答番号。同じ入れ替えが出ていることは同問によります。
  • ※ 水道行政は2024年4月に厚生労働省から国土交通省・環境省へ移管されました。平成29年の出題にある「厚生労働大臣」「厚生労働省令」は、現行条文では国土交通大臣・国土交通省令(水質に関する事項は環境大臣・環境省令)です。条文の引用は現行の表記によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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