給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成29年度 公衆衛生概論 問1 を解説(塩素に強いのは1つ)

平成29年度 学科試験1 問1は、水系感染症の原因となる病原微生物のうち、浄水場での塩素消毒が有効でないものを選ぶ問題です。4つから1つ選びます。

この問題のポイント

塩素消毒が有効でないのはクリプトスポリジウムです。

4つとも水系感染症の原因になります。分かれるのは塩素が効くかどうかだけです。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(クリプトスポリジウム)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 病原性大腸菌O157
2 ×(誤り) レジオネラ属菌
3 正解 クリプトスポリジウム。耐塩素性病原生物です
4 ×(誤り) ノロウイルス

この問題のポイント(ここが正解)

クリプトスポリジウムは耐塩素性病原生物です。

塩素消毒だけでは対応できません。

対応の仕方は、性質から決まります。

手段 効くか
塩素消毒効きにくい(耐塩素性)
ろ過設備効く(物理的に取り除く)
紫外線処理設備効く

塩素に強くても、紫外線には弱いという組み合わせです。

「紫外線に極めて高い抵抗性を持つ」とした肢は、令和7年に誤りとして出ています。塩素と紫外線を同じ扱いにすると外します。

同じ論点が繰り返し出ている

聞き方 出題年度
塩素消毒が有効でないものはどれか平成29年 問1
越生町の集団感染の主たる原因はどれか令和元年 問3・令和6年

聞き方は変わっても、答えはクリプトスポリジウムです。

平成8年6月に埼玉県越生町で、水道水が直接の感染経路となる集団感染が発生し、約8,800人が下痢等の症状を訴えました。

塩素消毒で死ぬ病原体なら、水道水を通じてここまで広がりません。

詳細はクリプトスポリジウムとは?塩素に強く紫外線に弱い理由と水系感染症を整理で扱っています。

覚え方

  • 塩素消毒が有効でないのはクリプトスポリジウム(耐塩素性病原生物)
  • 塩素に強く、紫外線には弱い(紫外線に極めて高い抵抗性とした肢は令和7年に誤り)
  • 対応はろ過設備と紫外線処理設備
  • ★聞き方が変わっても答えは同じ=「塩素消毒が有効でないもの」も「越生町の集団感染の原因」もクリプトスポリジウム
  • 塩素で死ぬ病原体なら水道水を通じてここまで広がらない

理解度チェック

Q.

浄水場での塩素消毒が有効でない病原微生物は。

クリプトスポリジウムです。耐塩素性病原生物です。

Q.

紫外線への抵抗性はどうか。

紫外線には弱く、紫外線処理設備が有効です。

Q.

越生町の集団感染の原因は。

クリプトスポリジウムです。平成8年6月に約8,800人が下痢等の症状を訴えました。

> 公衆衛生概論のほかの論点は公衆衛生概論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問1=(3))によります。設問文が「浄水場での塩素消毒が有効でないものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 厚生労働省「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」。耐塩素性病原生物であること、ろ過設備・紫外線処理設備による対応は同指針によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度」問3、「令和6年度」「令和7年度」の各学科試験1 問題および各年度の正答番号。聞き方の違いと紫外線に関する判定は各年度の問題によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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