ども、Tです。あなたは
- 「建築の大学院は行くべき?」
- 「建築士を目指しているけど大学院行くメリットは?」
と思っていませんか。
僕は理系大学院卒で組織設計事務所に入所しました。設計をやる人間は院卒が絶対条件と思っていました。が、現実はそうではないようです。総務省の統計によると、大学院卒は全人口の1.25%!
とてもマイノリティな存在です。
今回は、建築士になりたいけど大学院のメリットは?大卒、大学院卒どちらが得?について、僕なりに考えていることをお話しします。
こちらも記事も参考にどうぞ⇒ 大学院まで卒業した僕が構造設計に向いていない3つの理由。
大学院に行くデメリット 設計事務所の給料は良くない。
一部の大手設計事務所を除きます。設計事務所の給料は少ない。ゼネコンやメーカーへ行けば、大卒と院卒の給料に数万円差がつきます。
一方、大学院まで勉強すると2年分の学費が発生。給料は大卒と変わらないのに、院卒まで勉強する意味ある??
設計事務所の給料はこの記事も参考になります⇒ 設計事務所への就職はどう?種類、仕事内容、給料、労働環境など
構造設計で使う知識は大卒レベルで十分。
構造設計で使う計算は四則演算のみ。大学院で身に付いた小難しい計算方法は一切必要ありません。必至で勉強した式の導出とか、実務と対極にある知識。必要ありません。研究者になりたいなら必須。
求められるハードルが高い。
マイノリティな院卒は求められるハードルがとにかく高い。高いハードルを越えられないと落胆されます。大卒よりも激しく。
職業の選択肢は広がる。
設計職は大卒でも問題ないです。ただ研究職は『その道のプロ』。学校教授なら大学院卒(ドクターまで)へ行くことが必須。メーカー研究職なら修士で大丈夫。
研究をしたいなら大学院まで行くべきです。
2年間、時間はある。自由に何でもできる。
最大のメリットは2年間、時間が余りあること。講義や研究時間はありますが、それでも自由時間は多い。やろうと思えば何でもできます。海外ボランティア、旅行、起業。将来何がしたいか?じっくり決められます。
これは大卒には無いメリットですね。
結論 設計事務所に就職したいなら大卒で十分
僕の結論は『大卒で十分』ということ。大手設計事務所へ入所はできませんが、『転職』があります。院卒生よりも2年実務を経験できるのはデカい。この2年で一級建築士の受験資格も取れる。
キャリアも2年長いから大手事務所へ転職時には有利。しかも2年勉強していないから、学費も安くあがっています。
それでも僕は後悔してない。
最初に書いた通り僕は院卒です。でも後悔してません。大学院の研究は楽しかったし、自分が進む方向性が見えた気がするので。
この世に『無駄』ということは何1つありません。乾いて何もない『サハラ砂漠』。その何もない広大な土地だからこそ、巨大なパラボラアンテナが設置できました。
物は使いようです。皆さんも就活した後、納得できる生き方をしましょうね。