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隈研吾氏が唱える「小さな建築」とは何か?

建築学生の就活

ども、Tです。

小さな建築

とは、隈研吾氏が提唱した建築の在り方です。

20世紀は大量生産、工業化の社会でした。建築業界でいえば、先進国は高さを求めきた。エンパイアステートビルやらアラブのでっかいビルなど。

しかし、これから21世紀は小さな建築に向かっている。これが隈研吾氏の考えです。

では小さな建築とは何か、具体的にどんな建築が求められるのか、考えていきます。詳細はこちらの書籍が参考になります⇒ 小さな建築 (岩波新書)

隈氏の建築物が気になる方は下記も参考にどうぞ。

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中国でも受け入れられた小さな建築

隈研吾氏は中国で仕事をするとき、小さな建築を提案したことがあります。しかし、当初はそれが不安でした。

日本より発展途上の中国は、「小さな建築」に興味が無いのではないか、と。当時の心境を隈氏はこう語っています。

地元の職人が作ったもので、地元のいいものを使う。地元の材料、低い建物に中国人は興味ないのではないか。馬鹿にされそうだなと思った。―隈研吾

 

しかし、意外にも小さな建築は中国の人にも受け入れられるのです。

その小さな建築の1つが、

「竹の家」

です(写真の転載元http://newton2.jugem.jp/?eid=280より)。

隈研吾氏が言う小さな建築とは、「優しくて、温かい建築。人間的な建築」です。工業化され、製品化された20世紀型の建築とは全く違いますね。

中国でも受け入れられた竹の家、これを機に中国の仕事が増えたそうです。同時に、「小さな建築が広まっている現象は、世界中で起きていることだ」と実感したそう。

もちろん中国だけでなく、デンマーク、日本、イタリア、アメリカ等々。小さな建築は世界的な広がりをみせています。

小さな建築と木の建築

隈氏は、2000年に木の建築に目覚めました。元々、木は木造住宅規模でした使用できなかったのですが、不燃化技術が発達することで大規模建築にも使用されるように。

小さな建築は技術進歩と並行しています。ー隈研吾

隈氏によれば、木を使うとなぜか人が集まるそう。確かに、僕も木の建築があると、そこに吸い込まれるように近づくかも。

小さな建築は、ヒューマン的なもの。暖かみがある建築。これってまさしく木の建築ですよね。日本がこれまで培ってきた日本の建築。

隈氏は、日本の建築を現代的に蘇らせようとしているのです。例えば、地獄組という伝統工法を用いたサニーヒルズジャパン。伝統×テクノロジーの融合を体現した建築物です。実際に見学してきました⇒ 隈研吾さんが設計したサニーヒルズを見学した話

まとめ

つまり小さな建築とは、

  • 小さな建築とは、温かくて、ヒューマン的なもの。
  • 小さな建築は木の建築と相性が良い。
  • 小さな建築は世界的な兆候である。

こと。下記の書籍を読むと、隈氏の考え方がより理解できますよ。

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