令和6年度 学科試験1 問3は、平成8年6月に埼玉県越生町で発生した、水道水が直接の感染経路となる集団感染の主たる原因に関する問題です。4つから適当なものを1つ選びます。
答えはクリプトスポリジウムです。
令和元年と令和6年に、選択肢の並び順を変えただけの同じ問題が出ています。設問文もほぼ同じで、覚えていればその場で終わります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正解 | クリプトスポリジウムです。平成8年6月、我が国で初めての水道水に起因するクリプトスポリジウム症でした |
| 2 | ×(誤り) | 病原性大腸菌O157 |
| 3 | ×(誤り) | 赤痢菌 |
| 4 | ×(誤り) | レジオネラ属菌 |
対策指針が事例を明記しています。
水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針 1.背景及び目的
平成8年6月には、我が国で初めての水道水に起因するクリプトスポリジウムによる感染症(クリプトスポリジウム症)が埼玉県越生町で発生した。
公衆衛生概論は3問しか出ませんが、そのうち1問がこの分野です。令和元年・令和6年・令和7年に出ています。取りこぼすと1問の重みが大きい科目です。
あわせて、クリプトスポリジウムの性質も押さえます。塩素に強く、紫外線には弱いのが特徴です。指針は、紫外線処理設備の要件を「クリプトスポリジウム等を99.9%以上不活化できること」としています。
この向きを逆にした出題があります。「紫外線による消毒処理に対して極めて高い抵抗性を有する」とした肢は、令和7年に誤りとして出ています。強いのは塩素に対してであって、紫外線ではありません。
なお指針が対象とする耐塩素性病原生物は、クリプトスポリジウムとジアルジアの2つで、まとめてクリプトスポリジウム等と呼びます。
詳細はクリプトスポリジウムとは?塩素に強く紫外線に弱い理由と水系感染症を整理で扱っています。
平成8年6月に埼玉県越生町で起きた集団感染の原因は何か。
クリプトスポリジウムです。我が国で初めての水道水に起因するクリプトスポリジウム症でした。
クリプトスポリジウムは紫外線に強いか。
強くありません。強いのは塩素に対してで、紫外線処理は99.9%以上を不活化できる有効な対策です。「紫外線に極めて高い抵抗性を有する」とした肢は令和7年に誤りでした。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月