給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成27年度 公衆衛生概論 問2 を解説(前塩素は緩速でない)

平成27年度 学科試験1 問2は、水道の浄水処理に関する問題です。4つの記述から不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。前塩素処理を緩速ろ過法のものとした点が誤りとして出題されています。

残る3つは、2つのろ過法の説明と、共通する塩素消毒の話です。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 急速ろ過法とは、一般に原水に凝集剤を加えて沈でん処理をしたのち、砂ろ過を行う浄水方法
2 ○(正しい) 緩速ろ過法とは、一般に原水を普通沈でん処理したのち、ろ過池の砂層に繁殖した好気性生物により水を浄化する浄水方法
3 ○(正しい) 急速ろ過法、緩速ろ過法ともに、砂ろ過を行った後、消毒のための塩素剤を注入する
4 正解 緩速ろ過法では溶解性の鉄やマンガンを除去するため、ろ過池の前に塩素を入れる前塩素処理を行う、としています

選択肢4のポイント(ここが誤り)

2つのろ過法の違い

方法 沈でん ろ過
急速ろ過法原水に凝集剤を加えて沈でん処理砂ろ過
緩速ろ過法普通沈でん処理砂層に繁殖した好気性生物により浄化

急速ろ過法は薬品(凝集剤)で沈め、緩速ろ過法は生物の力で浄化します。

この2つを入れ替える形が、まず作れます。

選択肢1は他年度で正しい肢として使われている

「急速ろ過法とは、一般に原水に凝集剤を加えて沈でん処理をしたのち、砂ろ過を行う浄水方法である」という記述は、令和2年 問1の解説でも平成27年 問2の正しい肢として扱われています。

凝集剤は沈でんのための薬品です。

選択肢3は「ともに」がつく

どちらのろ過法でも、砂ろ過のに消毒のための塩素剤を注入します。

消毒の塩素は、ろ過の後です。

選択肢4が言っている「ろ過池の前」の塩素は、消毒とは別の目的で入れるものです。

この問題は、塩素を入れる場所と目的が2種類あることを使っています。

詳細は水道施設とは?導水と送水はどこが違うのか・6つの施設を整理で扱っています。

覚え方

  • 急速ろ過法は凝集剤で沈でん/緩速ろ過法は普通沈でん+好気性生物
  • 急速は薬品の力、緩速は生物の力
  • 消毒の塩素剤は、どちらもろ過の後に注入する
  • 塩素を入れる場所と目的が2種類あることを使った問題
  • ★選択肢1(凝集剤を加えて沈でん→砂ろ過)は正しい肢

理解度チェック

Q.

急速ろ過法とは。

原水に凝集剤を加えて沈でん処理をしたのち、砂ろ過を行う浄水方法です。

Q.

緩速ろ過法とは。

原水を普通沈でん処理したのち、ろ過池の砂層に繁殖した好気性生物により水を浄化する方法です。

Q.

消毒のための塩素剤はいつ注入するか。

急速ろ過法・緩速ろ過法ともに、砂ろ過を行った後です。

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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問2=(4))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 学科試験1 問題」問1および同年度の正答番号。急速ろ過法の説明が正しい肢として扱われていることは同問によります。
  • 選択肢4について、前塩素処理をどちらのろ過法で行うかを直接示す記述は手元の資料に見あたりません。本記事は「緩速ろ過法では…前塩素処理を行う」が誤りとして出題された事実だけを書き、正しい対応には踏み込んでいません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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