こんにちわ。
本屋にいくと、刺激的な見出しの本が置いてあったので、ついつい買ってしまいました。
「まさか」と思って著書をみると福和先生。 そういえば以前、こんな本も出していましたよね。
カバーの色といい、タイトルといい、福和先生って妙に煽ってきますよね(笑)。
まんまと煽られて、2つの本とも買ったんですけどね。黄色本と赤本です。赤本の方の感想は下記をどうぞ↓↓↓↓
全文ざっくりと読みましたが、東南海で起こるであろう大地震に対して「もっと危機感もとうよ!」的なメッセージがひしひしと感じられました。
構造設計者の皆さんには耳が痛いようなこともチラホラと。例えば、
前略 ~計算機を信じすぎ、現場や地震被害調査の経験が少なく、そのため問題が見つけにくい~ 後略
と書いてありました。
まぁ7年間業界を経験した僕に言わせれば、その通りなんだけど。ゼネコンや大組織設計事務所あるいは意識高い構造設計事務所でない限り、そういった経験を積む機会が無いんですよね~。
お金も時間も人手もないのが、現在の設計事務所の現状なので。
あとは「戦後の日本を建て直す!」みたいな気概を持つ必要が無いし。
構造設計みたいな、
- 大変で責任ばかり
- 残業多い、給料少ない
- 意匠や設備の変更のしり拭いばかり
みたいな仕事、今の若い人目指さないって。
ゆるゆる、ふわふわ働いて。それで構造設計の給料の2倍、3倍もらえるなら、それでいいじゃん?それの何が悪い?っていう気持ちの人多いのでは。
というか、僕はそれが正常だと思う。
その仕事の良さとか、誇りとか、夢とか。良い側面を見せてあげられないのが悲しいよ。
僕自身、「あんな先輩になりたいな!カッコいい!」みたいな姿、見たこと無いんだよなぁ。
もちろん中には、出逢えると思うんだけど。業界的に、夢あんのかな?
構造設計で独立して年商1億達成!
そのくらい夢のある話を聞かせてくれよ。
話逸れました。
本書を読むと、地震に対する危機意識は高まります。ただ、個人ベースで何をすべきか、主だった明言は無いように思います。
知識は増えるから、それが防災につながるかもしれないですね。
あと超高層に言及されてました。超高層反対みたいです。同意見。なんであんな高いタワーに喜べるのか。
正直、免震も何だかな。揺れるときは揺れるし。建物壊れなくても、随分と変形は大きいでしょう。そんな建物、怖くてやだよ、というのが本音。
ルート1で設計された、壁が沢山あって階数が低い(3階建てまで?)RC造が一番安全だと思いますわ。
以上、黄色本と赤本。地震と災害に興味がある一般の方、構造設計者の方、一応おすすめします。読み物としても面白いし、知識もまあまあつく。構造設計者の人は、気が引き締まるかもしれないですね。