ども、Tです。あなたは
- 「中小企業は教育しない?」
- 「教育しない会社の特徴」
が気になっていませんか。
僕が勤める設計事務所は、社員が80名程度のいわゆる中小企業です。
今回は、僕の経験を元に、中小企業は教育しない?教育しない会社の特徴、設計事務所で若手が育たない理由を、お話しします。
中小企業は社員教育をしない
身をもって体験しましたが、中小企業は社員教育を疎かにしています。
僕の例でいうと、入社した1日目。「この本読んでおいて」と専門書を渡され、次の日には「じゃあ、これをやってもらうから」と仕事を投げられました。
OJT制度もないので、「僕の上司は誰?この仕事は誰に質問して、そもそも何を聞けばいいの?」と悩みまくりました。
とりあえず隣にいる先輩に質問すると「俺に聞くな!」と叱られる始末・・・。周りにいる人たちも自分の仕事で精一杯なので、知らぬ顔。
まぁ酷い環境でしたね。
教育しない会社の特徴
教育しない会社の特徴を下記に示します。
- 仕事を与えれば、社員は勝手に育つと思っている
- 社員教育にお金を投資する余裕がない
- OJT制度が無い
- 仕事は見て盗め精神
- 社員同士が忙しく、教育に手が回らない
大手企業を調べると社員教育がしっかりしています。ある程度システム化した教育制度で、当然OJT制度もあります。
社員教育をしっかりしないと、若手が育ちません。今の若手が未来の会社を支える、ことが良く分かっています。
社員教育を徹底しない中小企業に未来はありません。
設計事務所で若手が育たない理由
僕は、中小の設計事務所で働いています。設計事務所は、一般的な企業と少し様子が違います⇒ 設計事務所での服装は?設計事務所で働いて分かったこと
設計事務所の社内教育は、江戸時代並みに古いです。お寿司屋さんと似ていますね。「目で見て盗め!」みたいな感じです。
いやいや、もっとシステム化しましょう。そういうムラのある教育をするから、若手が育たないんです。
設計事務所の新人教育は「勝手に成長しろ」が合言葉。
そんな状況、絶対に間違っていますよね。
中小企業こそ社員教育を徹底させるべき
社員全員が忙しいから、新入社員の教育ができない。
それは言い訳です。いいわけ無いですね。中小企業が社員の教育を徹底させる理由は沢山あります。
1つは社員のスキルアップ。中小企業は個人のスキルアップは個人でやれ、という風潮があります。
当然ですが、新人教育は社員のスキルアップに繋がる、という意識を上層部が持つべきです。
2つめは、社員の能力の底上げ。年度毎に社員の教育がまばらだと、社員の能力にムラが生じます。ただでさえ人材が少ない中小企業では命とりなんです。
多少時間はかかるものの、社員教育を徹底して、社員の能力を引き上げたほうがメリットが大きい。
システマチックに教育制度を整える
「いやいや、そうは言っても教育には時間もお金もかかる。そもそも人が足りていないんだからさぁ」
であれば、新人教育をもっとシステマチックに考えてみる。年度ごとの仕事の状況や、教育担当が変わってバラバラの教育をしてはダメ。
出来るだけ教育方針・方法をマニュアル化し、誰が教えても、一定水準の設計力がつくようにする。
教育方針や教育方法がマニュアル化されると、教える側も気が楽ですし、教えるスピードも速くなるでしょう。すなわち通常業務への負担も少なくなる。
教育なくして社員のスキルアップはあり得ません。そして、教育に力を入れない会社に未来無し、です。
まとめ
「仕事が手一杯で新卒の教育ができない。」
そんな会社は間違っている、と思いませんか?ただでさえ人材が足りない中小企業が、這い上がる方法。それが、社員の徹底教育による技術の底上げ。
上層部はそれを理解すべき、だと思いますよ。
とはいえ、そんなことを提言しても変わらないのが会社です。であれば転職も止む無しでしょう。