給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成25年度 公衆衛生概論 問1 を解説(鉛はpHの低い水に溶出する)

平成25年度 問1は、水中の病原微生物及び有害化学物質に関する問題です。4つの肢から不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。鉛はpH値の低い水に溶出しやすいものです。

肢は「溶出しにくい」としています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 病原性大腸菌O157は腸内でベロ毒素を産生し、腎不全や血便が続く溶血性尿毒症症候群を引き起こす
2 ○(正しい) レジオネラ属菌は自然界に広く存在し、混入した水の飛沫を免疫力の低下している人が吸入すると肺炎様の感染症を起こすことがある
3 ×(誤り) 鉛はpH値の低い水に溶出しにくい、としています。pH値の低い水には溶出しやすいものです
4 ○(正しい) ヒ素は地質、鉱山排水、工場排水等に由来し、長期間の摂取で皮膚の異常、末梢神経障害、皮膚がん等を引き起こしうる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

替えてあるのは「やすい/にくい」だけ

鉛が溶出しやすい水
pH値やアルカリ度が低い水
遊離炭酸の多い水

平成27年 問3と令和5年では、この内容が正しい肢として出ています。

肢の後半(体内に蓄積し、貧血、消化管の障害、神経系の障害、腎臓障害等を起こす)はそのまま正しい記述です。

替えてあるのは「やすい」を「にくい」にした1か所だけです。

同じ論点の別の替え方

替えられた場所 出題
pH値の低い水に溶出しにくい平成25年 問1
遊離炭酸の少ない水に溶出しやすい平成30年 問1

「鉛が溶出しやすい」という結論の側はそのままで、条件の向きだけを裏返してきます。

詳細は利水障害とは?かび臭の原因と水道水の汚染物質を整理で扱っています。

選択肢1と2は病原微生物

病原微生物 起こすこと
病原性大腸菌O157ベロ毒素を産生/溶血性尿毒症症候群
レジオネラ属菌飛沫の吸入で肺炎様の感染症

レジオネラは飲むのではなく吸い込むことで感染する点が特徴です。

詳細はクリプトスポリジウムとは?塩素に強く紫外線に弱い理由と水系感染症を整理で扱っています。

覚え方

  • 鉛はpH値やアルカリ度が低い水遊離炭酸の多い水に溶出しやすい
  • 結論(溶出しやすい)はそのままで、条件の向きだけ裏返す(h25問1は「にくい」、h30問1は「遊離炭酸の少ない水」)
  • O157はベロ毒素溶血性尿毒症症候群
  • レジオネラ属菌は飛沫を吸入して肺炎様の感染症

理解度チェック

Q.

鉛が溶出しやすいのはどんな水か。

pH値やアルカリ度が低い水、遊離炭酸の多い水です。

Q.

病原性大腸菌O157が産生する毒素は。

ベロ毒素です。

Q.

レジオネラ属菌はどう感染するか。

混入した水の飛沫を吸入することで、肺炎様の感染症を起こすことがあります。

> 公衆衛生概論のほかの論点は公衆衛生概論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成25年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問1=(3))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。水道水に混入する化学物質と病原微生物は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 学科試験1 問題」および同年度の正答番号。鉛がpH値の低い水や遊離炭酸の多い水に溶出しやすいことが正しい肢として出ていることは同年度 問3によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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