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角パイプの柱は要注意。新しい板厚は納期が遅い。

構造設計

鉄骨造の柱でコラム(BCRやBCP)は最も一般的ですね。H鋼で柱を造ることもできますが、弱軸方向にブレースが必要。でも意匠的にブレースを付けると開口の邪魔になって嫌がられる。

構造的にもラーメン構造の方が簡単で嬉しい。と思ってたら失敗した話です。

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新しい板厚に注意!

構造屋さんなら、『鋼材リスト』を持っていると思います。JFE派と新日鉄派に分かれると思いますが。僕はJFE派です。新日鉄のハンドブックは小さすぎて持ちにくくないですか?

それはさておき。実は鋼材リストも数年の周期で更新されます。それは、新しい規格が増えるからです。もちろん新しい鋼材リストを見て設計を進めている僕。設計ではBCR295の450x25という柱を採用しました。

 

市中品にないから納期が長くなるんですけど・・・

設計を終えて発注も済んだ頃。業者質疑で、『柱の納期が間に合わない』という連絡があります。話を聞くと、450x25は比較的新しい板厚で市中品になかったようです。実は、他社でも同じ事例があったみたいで、柱断面を変えることになりました・・・。

 

板厚上げるよりも断面大きくした方が経済的

しかも、板厚を上げるより断面を大きくした方が経済的です。Zはせいの2乗で大きくなりますからね。メートル当たりの重量を調べると同じような断面性能でも、断面を大きくした方が経済的でした。

応力に持たないからと言って、下手に板厚を上げるよりも断面を大きくした方が構造的には合理的、と言う話でした。

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