建築のこと

これで悩まない!設計GLとKBMの関係について

ども、tyazukeです。

設計GLとKBMはどういう関係かイメージできない人が多いようです。また、構造に関係する項目として、ボーリングGL(孔内標高)も設計GL,KBMと関係します。

特に1年目の人は、専門用語ばかりで分からないですよね。

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今回は、もう悩まない設計GLとKBMの関係について説明します。

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そもそもKBMとは何か?

KBMとは「カリベンチマーク」の略語です。カリというのは、「仮」と同義です。なぜ、「仮」という言葉が付くかというと、KBMはマンホールの蓋の上や、側溝の上で決められることが多いのです。

要するに、適当に仮のベンチマークをつくった、ということです。

 

さて、KBMが重要な理由は、これが設計GLや周辺レベルとの位置関係を示す指標となるからです。

例えばある土地で、マンホールの蓋をKBMに設定しました。もし周囲の地盤に高低差がある場合、全てKBMを±0の基準点として高さを測ります。

 

KBMより低い地点はマイナスの値となるし、高い地点はプラスの値となるのです。

 

KBMと設計GLとの関係

以上を踏まえてKBMと設計GLの関係を考えます。

KBMは周辺地盤を測る際の基準点になる、と説明しました。

 

これは設計GLも例外ではありません。KBMから設定した設計GLが高い地点ならプラスの値で表記します。低い地点ならマイナスの値です。

ところで設計GLは、実際の地盤面とは異なります。現在ある実際の地盤面を「現況地盤」という言い方をします。

 

一方設計GLは、設計時に造成されるGL(地面)です。

例えばKBMから現況地盤がマイナスの値であれば、現況地盤は低いレベルにあります。この地盤で、設計GLをKBMより高い位置に設定すると、現況地盤と設計GLの間は盛土をして造成する、ということです。

 

設計GL,KBM、孔内標高の関係について

構造的には、以上の関係に加えて孔内標高も重要な指標です。

孔内標高とは、地盤調査でボーリング調査を行った際の地盤レベルのことです。既にKBMが設定されている場合は、やはりKBMから孔内標高のレベルが設定されています。

 

なぜ孔内標高が重要かと言うと、設計GLと孔内標高はレベル差があるからです。基礎の設計をするとき、一番大切なのが「基礎を支持層に入れること」ですが、設計GLと孔内標高の関係が分からないと、正しい杭長や基礎底が決められません。

 

例を示します。下記の条件で、支持層までの杭長さを計算してください。

  • 杭天端=設計GL-1.5m
  • KBM=TP+8.00m((TPとは東京湾平均海面のこと。東京では地盤レベルをTP基準で示すことも多い))
  • 設計GL=TP+10.00m
  • ボーリング地点の孔内標高=KBM+0.1m
  • 支持層=孔内標高から30m地点

頭の中で考えると、中々難しいのですが・・・まず設計GLとKBMには2.0mの差があります。つまり、設計時には2.0mを盛土して地面を造るわけです。

 

次に杭天端は設計GL-1.5mなので、杭天端からKBMまでは0.5mです。支持層は孔内標高から30m地点なので、30.0+0.5=30.5mが杭長・・・となりそうですが違います。

良く見ると、孔内標高はKBMより0.1m上にあります。つまり杭長は、

  • 30.5―0.1=30.4m

です(実際には、0.4という杭長は無いので、31mにするかと思います)。

 

まとめ

  • KBMは仮のベンチマークのこと。マンホールの蓋、側溝などを仮の基準点と考えた。
  • KBMから設定した設計GLが高い地点ならプラスの値で表記します。低い地点ならマイナスの値
  • 設計GL、KBM、孔内標高の関係が分からないと、正しい杭長や基礎底が決められない

高低差が大きい地盤では注意したいですね。

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