Kindle Unlimitedで建築系雑誌や電子書籍を無料で100冊以上読んだ話

増打ちによる水勾配があるスラブの、固定荷重の考え方について

構造設計

例えば屋根、1階の床は集水する目的で水勾配をつけます。構造設計の実務をしてらっしゃる方は、当たり前に知っている事実かと思いますが。

このとき、大抵は増し打ちで勾配を付けることが多く、その分余計に荷重をみます。水勾配をつけるため、当然、増し打ちの厚い・薄いがありますね。

例えば、先端で増し打ちが薄くなって、スパンの中央で厚くなる場合を考えます。増し打ちの最大厚みを100mmとしましょう。

このとき、仮定荷重の拾いはどう設定すべきでしょうか。

安全側に100mmの増し打ち全て考慮しますか?それとも、(100+0)/2=50mmとして、平均厚を算出?

 

僕の場合、地震用荷重としては平均厚として固定荷重に含んでいます。しかし、小梁用、大梁用に関しては、増し打ちの勾配を眺めて、平均厚より大きくなりそうだったら、実状に合わせた固定荷重で補正しています。

二方向勾配で、中央の梁は増し打ち量が最も大きくなります。この梁が受ける荷重は少なくとも、平均厚以上となるはずです。面倒なら最大の増し打ち厚で計算すれば良いでしょう。

うっかり忘れると思っている以上に厳しくなることも。RC梁なら鉄筋を追加して済みそうなミスですが、鉄骨梁の場合、変形が意外と厳しくなるので注意が必要です。

タイトルとURLをコピーしました