構造設計に関すること

震度と計測震度ってどう違うの?

今日は一般の方や意匠設計者向けの記事ですが、構造にお詳しい方も『へ~』と読んでいただけると幸いです。

地震は僕たちの最も身近に起きる災害の1つです。他にも積雪や台風、土砂崩れがありますが、滅多に起きない巨大地震を除けば、案外、有感地震を体験している人は多いものです。

地震を体感しなくとも、テレビのテロップに流れる地震情報は何度も見たことがあるでしょう。

しかし地震の大きさを表すマグニチュードや震度は、一般の方には中々理解されづらい専門用語でもあります。

例えば、一般の方には『震度7』がとてつもない大きな地震だと思われているのですが、実は震度7には上限が無い、という事実まではあまり知られていません。

これは、震度7が何か科学的な数値だという誤った認識が原因です。では、なぜそのような間違った認識が起こるのか?

それは、震度には2種類あるからです。今回はあまり知られていない2つの震度について説明しましょう。

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計測震度と震度階級とは

テレビのテロップで、地震情報が流れるとき『震度4、M○○』と表記されます。このとき流れている震度を『震度階級』といいます。

実は一般の方が目にする震度は、本当の意味では震度ではありません。つまり揺れを計測した値ではないのです。

なぜ震度階級が一般に震度と呼ばれているのか? それは、震度階級が地震による被害の度合いを表しており、一般の方にも理解されやすいからです。

一方、各都道府県に設置された震度計で観測された揺れを『計測震度』といいます。

被害の度合いは揺れの大きさと、ある程度は相関がありますから、計測震度が大きくなれば、震度階級(被害の度合い)も大きくなります。

ですから、震度5強とは計測震度で言うところの『5.0~5.4』の幅を持っています。ちなみに、震度5弱は計測震度で『4.5~4.9』。実は計測震度では4台。

意外でしたか?

上記のように、気象庁では計測震度と震度階級が整理されています([]内の値が計測震度です)。

  • 震度0[0~0.4] 人は揺れを感じない。
  • 震度1[0.5~1.4] 屋内にいる人の一部が僅かに揺れを感じる。
  • 震度2[1.5~2.4] 電灯の吊り下げものが僅かに揺れる。
  • 震度3[2.5~3.4] 食器が音をたてる。恐怖を覚える人がいる。
  • 震度4[3.5~4.4] かなりの恐怖感がある。眠りから目が覚める。
  • 震度5弱[4.5~4.9] 窓ガラスが割れて落ちる。水道管が破裂、断水。
  • 震度5強[5.0~5.4] 異常な恐怖を感じる。多くの人が行動に支障。
  • 震度6弱[5.5~5.9] 立っていることが困難。耐震性の低い柱梁が破壊
  • 震度6強[6.0~6.4] 立つことができない。地割れや山崩れが発生。
  • 震度7[6.5~] 揺れに翻弄され自分の意思で行動できない。耐震性の高い建物でも傾いたり、大きく破損する。大きな地割れ、山崩れ。

以上のように、震度階級と計測震度は相関関係が定めれています。さて、この表を読めば一般の方でも『震度7には上限が無い』ことが理解できたかと思います。

つまり、計測震度6.5以上を全て『震度7』と示しているだけなんです。

ところで、テレビで地震情報が流れるとき、当然、被害の状況等わかっていません。これは気象庁が計測震度を算出し、その値を上記に示した相関をみて、『震度○』と放送しているのです。

ですから、本来は一般の方も計測震度と震度階級の意味を理解し、テレビの放送では計測震度を発表すべきだと思っています。また、震度階級の被害解説をある程度頭に入れるといいですね。

中々、一般の方に周知が進まないのは専門家や学者の怠慢かもしれません。

これからテレビで地震情報が流れたら、『あっこの地震は、この程度の被害が起きている』ということが、わかるかもしれませんね。

それでは。

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