建築物は工業製品の塊にも関わらず、1つ1つ全て違います。もちろん構造計算も、形状や構造材料が違えば変わります。が、大まかな計算の流れは一緒です。まずは仕上げ表、平・立・断、矩計図から荷重を拾います。その後、作成した仮定荷重に基づいて、小梁や大梁・柱を決定する。
特に、計算のスタートとして一番重要なのは荷重拾いだと思いますが、設備荷重は意外と重くて、この重量が決まらないと部材断面が一向に決まりません。
僕はこれまで、給食センターや物流倉庫を設計しましたが、設備機器が床に乗るため、この重量を考慮する必要がありました。つまり、設備機器の重量を教えてもらわないと仮定荷重が決まらないのです。
設備屋さんには、『設備機器の重量を教えてください』と直に言いますが、いい加減覚えて欲しいのです。
設備機器を決めたら重量も算出すること。
毎回、言わないと重量を出してくれないなんて。それも、新人じゃなくて10、20年設備設計をしているベテランです。もし、仮定の設備機器だとしても、重量くらい想定できるでしょ?
なぜ、毎度毎度、僕が聞きにいかないと教えてくれないんでしょうか?
『まだ機器が確定してないから重量を決められない』のだったら、全然そんなこと気にしなくていいです。構造屋としては、後で荷重が減るくらい、大きめの荷重を教えてくれた方が安心するので。
ちょっと大きめの重量を見積もってくれていいよ。
重量は、これ以上は大きくならんだろう、くらいの設備機器重量でOK。後で大きくなるのなら、むしろ大きめで見積もってくれた方がありがたい。
あと、実施設計が始まってから又は実施設計終盤で設備重量を大きくすることはしないでください。仮定荷重の変更は構造計算全てやり直すことになるので。ですから、多めに重量を見積もってくれて良いです。
うちの設備屋は特にひどい。
うちは組織設計事務所ですが、設備屋がとくに酷い。みんな自分勝手だし、構造はとくに割に合わないです。なぜ勝手にスリーブが増えるのでしょうか。なぜ、勝手に設備機器が増えるのでしょうか?
現場が始まると、決まって設備基礎が増えます・・・という連絡がなぜくるのでしょう。
うちの設備屋、まじでF○CK。