他の事務所がどうしているかわかりませんが、僕のいる事務所では、部長が計算書をチェックしません。厳密に言うと、入社して3ヶ月間のみ計算書をチェックしてくれました。以降、計算書のチェックは一切ナシ。自分でも危ないなぁと思いつつ、5年過ぎました。
ただ、ベテランの人にとっては、計算書をみなくても、図面で安全性はチェックできるので、問題ない、と考えているのでしょう。
しかし先日、『計算書を持ってきて』と言われました。どうした、急に。部長の目的は、設計方針を別物件の参考にしたかったみたいです。それはさておき。
ハイ。と計算書を渡すと、
いきなり『分かりにくい計算書だな!』と怒ります。んー、いきなり喧嘩する気か?要するに部長は僕の計算書を別件で見た⇒探したい項目が見つからない⇒怒、という流れだったようです。が、この計算書の構成、当然僕のオリジナルではありません。僕を教育してくれた(ほったらかしだっが)ブラック課長直伝の構成です。
計算書をみたい、と言ってきたので計算書を渡したのに、『基礎の検討が無いぞ!』とか、『コレが見つからん!アレが無い!』と、逐一僕を呼び付けます。結局、付きっきりで計算書の内容を部長に説明することになりました。
結局全部あっただろ、ボケが。まず、目次をみろ。
ブラック部長、この際ですが僕はずっと言いたいことがありました。
計算書の構成くらい事務所で統一しませんか?
せめて、事務所内で計算書の構成は統一するべきですよね。ウチの部内では、3つの構造計算書様式が混在します。1つはブラック課長方式、2つ目がブラック部長方式、3つ目はワキガ部長方式(ブログでは新キャラかもしれないですが、ブラック部長と同期。とてもクサイ。)です。
ですから、物件ごとに計算書の構成が違います。部長が見ていた計算書はブラック課長方式なので、自分が作ってきた構成と違う⇒分かりにくい、というのです。まぁ、目次はあるのだから、そこ見れば済む話なんですが。
ではなぜ、事務所内で3つも計算書様式が存在するのか?簡単です。それは、
転職者の集まりだから。
ブラック部長、課長、ワキガ部長、彼らはある程度経験を積んでから転職してきた方です。つまり、計算書の形が出来ているので、そこから構成を変えたくはなのでしょう。彼らは『自分が一番!』と思っている我の強い連中ですからね。なおさらです。また、構造部内トップのブラック部長も、計算書の構成を統一する気がないので、今の状況になっているのです。
そもそも、計算書に間違いはつきもの。だから、なるべくテンプレート化、機械化して作りたいですよね。ウチの事務所では、それとは逆行して独自の計算書を持つ人が3人もいるので、ややこしい。探したい数字が見つからない、ことになるのです。
細かい検討項目は良いとしても、大まかな流れは統一すると読みやすい計算書になるし、共通認識が生まれて探しやすくなるはずです。
ちなみに、ブラック課長方式は、一般事項⇒仮定荷重⇒材料強度関係⇒二次部材⇒基礎⇒電算です。ワキガ部長方式は、一般事項⇒検討結果の概要(例えば、Qu/Qunや検定比の最大値が分かる概要書)⇒電算・・・、と言うように、両者はまったく違います。
新卒で入社した僕にとっては、なぜ同じ事務所なのに計算書の中身が違うのか?と思っていましたが、こんなしょうもない理由だとは思いませんでした。
極論を言うと、計算書の構成は法律で規定するべき。
極論を言えば、計算書の構成は法律で規定しても良い、と思います。役所が確認申請でチェックするとき、審査スピードも上がるでしょう。何より、ミスが多い僕にとっては機械的に計算書を作成すれば良いので大助かりです。
何より、今回のように無駄に叱られる事案はなくなるでしょう。