ども、Tです。
平成29年度の一級建築士試験が終わって間もないですが、総合資格が早くも平成30年度に向けて合格のポイントを紹介し始めました。
今回は、総合資格が説明する平成30年度の合格ポイントについて調べてみました。
平成29目年度の問題では、全選択肢の41%が初出題
一級建築士の問題は全125問です。選択肢は4つあるので、500選択肢ある。このうち41%が初出題の問題だったようです。
総合資格の調査によると、計画が65%が初出題。設備39%、法規19%、構造43%、施工47%です。これらを平均して41%。
この分析から分かること。それは「計画は新問題が多い」ですね。この傾向は昔から言われているので、さほど驚くことはありません。
次に施工ですね。施工はゼネコンなどが技術開発を積極的に行うので、新技術の更新が早い。だから毎年問題も更新されるのです。
逆に法規は、ほぼ過去問。過去問をやっていれば点数がとれるので、点取り科目であることに変わりありませんね。
構造は43%が初出題ですが、個人的には過去問をやっていれば25点は十分かと。計算問題は過去問を理解すれば応用が効くし。文章問題も同じだね。
以上、総合資格が「全選択肢の41%が初出題!」と煽っていますが、試験の傾向はさほど変わっていませんよ~。計画の初出題が単に多くなっただけですから。
但し、「計画・環境を軽視する」考えは捨てた方が良いですね。11点ギリギリ取れればいいや、と思っていると足元をすくわれます。過去問はもちろんですが、新しい情報にも目を向けるくらい時間の余裕は持っておきたいところ。
平成29目年度の問題では、全選択肢の38%が正答肢
「計画・環境を軽視する考えは捨てた方が良い」という僕の持論。それが総合資格の分析結果にも表れています。
計画・環境の正解肢のうち、初出題が50%だったんですよ。一方構造の場合、初出題が4割ありますが、正解肢では33%。1割は目くらましだったわけです。
だから構造は過去問だけでやっておけば、7割は問題ありません。少なくとも30点の7割で21点はとれる。残り3割も中身を理解していれば大丈夫。
計画・環境は、過去問題を丸暗記じゃなくて、理解すること。丸暗記するなら、浅い暗記じゃなくて関連知識を身につけた「深い暗記」も必要になる。
まとめ
- 初出題の選択肢は増えたが、法規・構造は過去問やれば25点、21点はかたい。
- 計画・環境を11点ギリギリでとる作戦は100%落ちる。
- 計画・環境は初出題問題が半分以上。そのうち半分が初出題の正解肢。
- 計画・環境は過去問の理解、新傾向問題の対応も必要。
こんな感じです。問題の傾向は、総合資格が煽っているほど変わっていません。ただし、計画・環境は初出題の選択肢が50%正解となっています。
「計画・環境軽視」の時代は終わりました。全ての科目で満遍なく点数をとれる実力をつけること。一級建築士に合格するためには、コレしかないように思います。
では!