令和7年度 学科試験1 問29は、凍結深度に関する穴埋め問題です。4つの空欄に入る語句の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
凍結深度は地中温度が0℃になる位置までの地表からの深さで、気象条件のほか土質や含水率に支配されます。
この空欄補充は令和3年・令和5年・令和7年の3年度で出ていて、アとイの答えはいずれも「地中」と「土質や含水率」でした。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(ア=地中/イ=土質や含水率/ウ=水道事業者/エ=保温材)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | アを管内、イを管の材質、ウを道路管理者、エを緩衝材としている点が誤り |
| 2 | 正解 | ア=地中/イ=土質や含水率/ウ=水道事業者/エ=保温材。定義と措置が条文・標準計画と一致します |
| 3 | ×(誤り) | アを管内としている点が誤り。凍結深度は地中温度で定義されます |
| 4 | ×(誤り) | ウを道路管理者としている点が誤り。給水管埋設深さを凍結深度から定めるのは水道事業者です |
| 5 | ×(誤り) | イを管の材質、エを緩衝材としている点が誤り |
4つの空欄は、定義・支配要因・決める主体・措置の順に並んでいます。
ア=地中。凍結深度は地中温度が0℃になる位置までの地表からの深さです。管内の水温ではありません。
イ=土質や含水率。同じ気温でも、土の種類や水の含み方で凍結の進み方が変わります。管の材質は関係しません。
ウ=水道事業者。寒冷地の給水管埋設深さは、水道事業者が凍結深度を考慮して定めています。道路管理者が定めるのは道路部分の埋設深さ(通常1.2m以下としない)で、別の話です。
エ=保温材。下水道管等の地下埋設物の関係でやむを得ず浅く布設する場合は、保温材(発泡スチロール等)で防寒措置を講じます。緩衝材ではありません。
給水装置標準計画・施工方法(凍結防止)
1 凍結のおそれがある場所の屋外配管は、原則として、土中に埋設し、かつ埋設深度は凍結深度より深くすること。
屋外は埋設深さ、屋内は水抜きという分担です。屋内配管について「防寒措置を必要としない」とした肢は誤りで、屋内でも水抜き用の給水用具か保温材が要ります。
詳細は給水装置の凍結防止とは?水抜き用給水用具はメータの下流側、埋設深さそのものは給水管の埋設深さは何mかで扱っています。
凍結深度はどう定義されるか。
地中温度が0℃になる位置までの地表からの深さです。気象条件のほか、土質や含水率によって支配されます。
寒冷地の給水管埋設深さは誰が定めているか。
水道事業者です。凍結深度を考慮して定めています。
やむを得ず浅く布設する場合はどうするか。
保温材(発泡スチロール等)で適切な防寒措置を講じます。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月