令和7年度 学科試験1 問28は、呼び径13mmの給水管からボールタップを通して水槽に給水する図をもとに、確保すべき吐水口空間を問う問題です。4つの記述のうち、適当なものを1つ選びます。
呼び径13mmなので、必要な数値は水平距離25mm以上・垂直距離25mm以上です。
図問題で最も問われるのはどこから測るかです。基準は越流面であって、止水面ではありません。図には越流管・側壁・止水面が描かれており、測る起点を取り違えさせる作りになっています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1(適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正解 | 呼び径13mm以下は、近接壁から吐水口の中心までの水平距離25mm以上、越流面から吐水口の最下端までの垂直距離25mm以上です |
| 2 | ×(誤り) | 40mmは呼び径が13mmを超え20mm以下の場合の数値です。呼び径13mmには当てはまりません |
| 3 | ×(誤り) | 数値は25mmで正しいものの、測る対象としている距離が異なります |
| 4 | ×(誤り) | 50mmは呼び径が20mmを超え25mm以下の場合の数値で、測る対象も異なります |
省令の別表第二が、呼び径ごとに2つの距離を定めています。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第5条第1項第2号(抜粋)
呼び径が二五ミリメートル以下のものにあっては、別表第二の上欄に掲げる呼び径の区分に応じ、同表中欄に掲げる近接壁から吐水口の中心までの水平距離及び同表下欄に掲げる越流面から吐水口の最下端までの垂直距離が確保されていること。
| 呼び径の区分 | 水平距離(近接壁から吐水口の中心) | 垂直距離(越流面から吐水口の最下端) |
|---|---|---|
| 13mm以下 | 25mm以上 | 25mm以上 |
| 13mmを超え20mm以下 | 40mm以上 | 40mm以上 |
| 20mmを超え25mm以下 | 50mm以上 | 50mm以上 |
水平距離と垂直距離は同じ値です。だから呼び径さえ分かれば数値は1つに決まります。
間違えやすいのは起点のほうです。垂直距離は越流面から測ります。越流面とは、水があふれ出る面(越流管の下端など)のことで、止水面(ボールタップが止まる水位)ではありません。止水面から測ると距離が足りなくなります。
水平距離のほうは近接壁から吐水口の「中心」までで、最下端ではありません。垂直は最下端、水平は中心と対で覚えます。
なお、越流面より少しでも高い壁がある場合は近接壁とみなします。呼び径25mmを超える場合は別表第三の式(近接壁の影響がない場合は1.7×d+5mm以上)で算定します。
詳細は吐水口空間とは?越流面から測る距離と呼び径ごとの数値で扱っています。
呼び径13mmの場合、確保すべき吐水口空間は。
近接壁から吐水口の中心までの水平距離25mm以上、越流面から吐水口の最下端までの垂直距離25mm以上です。
垂直距離はどこから測るか。
越流面からです。止水面ではありません。吐水口の最下端までを測ります。
水平距離はどこまで測るか。
近接壁から吐水口の中心までです。垂直距離が最下端までなのと対になっています。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月