令和7年度 学科試験1 問27は、給水装置の逆流防止に関する問題です。4つの記述のうち、不適当なものを1つ選びます。
誤りは数値の取り違えです。浴槽に給水する給水装置の吐水口空間は50mm以上で、200mmはプール等のほうです。
吐水口空間には「読み替え」が2種類あり、対象によって引き上げる値が違います。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4(不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ばね式・リフト式・スイング式逆止弁は、これらを用いて水を受ける容器や施設に給水するための逆流防止措置とすることは避ける必要があります |
| 2 | ○(正しい) | 吐水口空間が不十分だとサイホン現象による吐水口からの空気の吸込みにより水が逆流するおそれがあります |
| 3 | ○(正しい) | 吐水口と水槽の壁が近接していると壁を伝わって水が逆流するため、所定の吐水口空間及び吐水口の壁からの距離を必ず確保します |
| 4 | ×(誤り) | 浴槽に給水する給水装置の吐水口空間は50mm以上です。「200mm以上」はプール等や、洗剤・薬品を入れる水槽のほうの数値です |
読み替えの対象が2種類あります。
| 対象 | 最低限の垂直距離 |
|---|---|
| 浴槽に給水する給水装置 | 50mm以上 |
| プール等水面が特に波立ちやすい水槽/事業活動に伴い洗剤・薬品を入れる水槽・容器 | 200mm以上 |
いずれも、呼び径ごとの表の値(25mm・40mm・50mm)を上の値まで引き上げる形です。引き上げるのは越流面から吐水口の最下端までの垂直距離だけで、近接壁からの水平距離は読み替えません。
混同しやすい数値がもう1つあります。バキュームブレーカは越流面の上方150mm以上で、吐水口空間とは別の数字です。浴槽50・プール200・バキュームブレーカ150と並べて覚えます。
選択肢1も要点です。ばね式・リフト式・スイング式の逆止弁は、水を受ける容器や施設への給水では逆流防止措置として使わないとされています。逆止弁は機械部品なので確実性が落ちるためで、こうした場所では吐水口空間という物理的な離隔で守ります。
詳細は吐水口空間とは?越流面から測る距離と呼び径ごとの数値、逆止弁の種類は逆止弁とは?リフト式とスイング式の違いで扱っています。
浴槽に給水する給水装置の吐水口空間はいくら以上か。
50mm以上です。200mm以上はプール等や洗剤・薬品を入れる水槽のほうで、令和7年はこの取り違えが誤りとして出題されました。
プール等ではいくら以上か。
200mm以上です。水面が特に波立ちやすい水槽や、事業活動に伴い洗剤または薬品を入れる水槽・容器も同じです。
ばね式・リフト式・スイング式逆止弁を、水を受ける容器への給水に使ってよいか。
逆流防止措置として用いることは避ける必要があります。吐水口空間で守ります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月