給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和7年度 給水装置計画論 問35 を解説(一日使用水量の4割から6割)

令和7年度 学科試験1 問35は、受水槽式給水による事務所の標準的な受水槽容量の範囲を求める計算問題です。4つの範囲のうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

計算は2段階です。まず一日使用水量を出し、次にその4/10〜6/10を掛けます。

与えられた条件は、従業員210人(男性120人・女性90人)、1人1日当たりの使用水量が男性50L・女性100Lです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢2(6m³〜9m³)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 一日使用水量の計算か、掛ける割合のどちらかが小さすぎます
2 正解 6m³〜9m³。一日使用水量15m³に対して4/10=6m³、6/10=9m³です
3 ×(誤り) 一日使用水量15m³に対する割合が大きすぎます
4 ×(誤り) 一日使用水量そのものに近い値で、受水槽容量としては過大です

計算の手順(ここが全部)

順に計算します。

計算

男性:120人 × 50L = 6,000L
女性:90人 × 100L = 9,000L
一日使用水量:6,000 + 9,000 = 15,000L = 15m³

受水槽容量:15m³ × 4/10 = 6m³
      15m³ × 6/10 = 9m³
6m³ 〜 9m³

押さえるべきは「4/10〜6/10」という割合です。受水槽は一日分をまるごと貯めるのではありません。貯めすぎると水が滞留して水質が悪化するため、標準的には一日使用水量の4割から6割程度とされています。

この問題でよくある取り違えが2つあります。

  • 男女の使用水量を取り違える:本問は男性50L・女性100Lと与えられており、人数が多いのは男性のほうです。掛ける相手を逆にすると6,000と9,000が入れ替わりますが、合計は変わらないため答えは同じになります
  • 割合を掛け忘れる:15m³をそのまま答えにすると、選択肢4の範囲に近づきます。必ず4/10〜6/10を掛けます

受水槽の容量の考え方は受水槽式給水とは?高置水槽式・圧力水槽式・ポンプ直送式の違い、同時使用水量との違いは同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。

覚え方

  • 受水槽容量=一日使用水量の4/10〜6/10
  • 手順=①人数×1人1日当たり使用水量で一日使用水量を出す ②4/10と6/10を掛ける
  • 本問=120×50+90×100=15,000L=15m³6〜9m³
  • 貯めすぎない理由=滞留して水質が悪化するため
  • 割合を掛け忘れると一日使用水量そのものになる。ここが最大の落とし穴

理解度チェック

Q.

受水槽容量は一日使用水量のどのくらいを標準とするか。

4/10〜6/10程度です。

Q.

従業員210人(男性120人・女性90人)、男性50L・女性100Lのときの一日使用水量は。

120×50+90×100=15,000L=15m³です。

Q.

この場合の標準的な受水槽容量の範囲は。

15m³の4/10=6m³から6/10=9m³で、6m³〜9m³です。

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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和7年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問35=(2))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)2.2 受水槽式給水。受水槽容量を一日使用水量の4/10〜6/10程度とする考え方は同資料によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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