令和7年度 学科試験2 問50は、給水用具の故障と対策に関する問題です。4つの記述のうち、不適当なものを1つ選びます。
誤りは対策に使う給水用具です。水圧が高いことが原因のウォータハンマに対して設置するのは減圧弁で、バキュームブレーカではありません。
バキュームブレーカは負圧を解消して逆流を防ぐための器具で、水圧を下げる器具ではありません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3(不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 大便器洗浄弁の吐水量が少ない場合、水量調整ねじが閉めすぎなら、ねじを回して吐水量を増やします |
| 2 | ○(正しい) | ボールタップ付ロータンクで水が止まらない場合、弁座に異物のかみ込みがあれば分解して異物を取り除きます |
| 3 | ×(誤り) | 水圧が高いことが原因のウォータハンマには減圧弁を設置します。「バキュームブレーカを設置した」は誤りです |
| 4 | ○(正しい) | ダイヤフラム式ボールタップ付ロータンクで水が止まらない場合、排水弁の玉鎖の長さの調整不良なら、排水弁が閉まった状態で玉鎖をたるむように調整します |
器具の役割が違います。
ウォータハンマ(水撃作用)は、止水機構を急に閉じたときに管路内の圧力が急激に上昇する現象です。水圧が高いことが原因なら、水圧そのものを下げる減圧弁を設置します。
バキュームブレーカは、管内に負圧が生じたときに空気を取り入れて逆流を防ぐ器具です。水圧を下げる働きはないので、ウォータハンマの対策にはなりません。
この問題は原因の書かれ方から処置を選ぶ形式です。原因ごとの正しい処置を並べておきます。
| 原因 | 正しい処置 |
|---|---|
| 異物のかみ込み・詰まり | 分解して清掃(新品交換ではない) |
| パッキンの摩耗 | そのパッキンを取り替える |
| 弁座の損傷 | 部品ごと取り替える |
| 水圧が高い(ウォータハンマ) | 減圧弁を設置 |
水撃作用そのものの防止方法は、管内流速を遅くするのが基本で、給水圧が高水圧となる場合は減圧弁・定流量弁等を設置します。発生のおそれがある箇所には、その手前に近接して水撃防止器具を設置します。
詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理、水撃作用は水撃作用(ウォータハンマ)とは?で扱っています。
水圧が高いことが原因でウォータハンマが発生する場合、何を設置するか。
減圧弁です。バキュームブレーカとした肢は令和7年に誤りとして出ています。
弁座に異物のかみ込みがあるときの処置は。
分解して異物を取り除きます。新品に取り替えるのは過剰な処置です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月