給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和5年度 給水装置の概要 問42 を解説(引張降伏強さは大きいほう)

令和5年度 学科試験2 問42は、合成樹脂管に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。硬質ポリ塩化ビニル管の引張降伏強さは、他の樹脂管に比べて比較的大きいほうです。

前半の「耐食性、特に耐電食性に優れる」は正しい記述です。末尾の大小だけが逆になっています。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ポリブテン管は高温時でも高い強度を持ち、金属管に起こりやすい腐食もないので温水用配管に適しています
2 ○(正しい) 水道用ポリエチレン二層管は低温での耐衝撃性に優れ、耐寒性があることから寒冷地の配管に多く使われています
3 ○(正しい) 架橋ポリエチレン管は耐熱性、耐寒性及び耐食性に優れ、軽量で柔軟性に富み、管内にスケールが付きにくく流体抵抗が小さい等の特徴があります
4 ×(誤り) 硬質ポリ塩化ビニル管の引張降伏強さは、他の樹脂管に比べ比較的大きいほうです。「小さい」とした点が誤りです

選択肢4のポイント(ここが誤り)

この論点は、2年度とも同じ形で誤りにされています。

書かれ方 正誤 出題年度
他の樹脂管に比べると引張降伏強さが小さい令和5年・令和7年

「耐食性、特に耐電食性に優れる」という前半は、どちらの年度でも正しく書かれています。読むのは末尾の大小だけです。

4つの管の特徴を並べておきます。どれも「何に強いか」で書き分けられています。

特徴
ポリブテン管高温時でも高い強度。温水用配管に適する
ポリエチレン二層管低温での耐衝撃性・耐寒性。寒冷地の配管に多い
架橋ポリエチレン管耐熱性・耐寒性・耐食性。スケールが付きにくく流体抵抗が小さい
硬質ポリ塩化ビニル管耐食性、特に耐電食性。引張降伏強さは比較的大きい

ポリブテンは高温、ポリエチレン二層管は低温と、温度の向きが逆です。ここを入れ替える形も考えられるので、セットで持っておきます。

詳細はポリエチレン管とポリブテン管の違いは?継手の対応を整理硬質ポリ塩化ビニル管とは?耐衝撃性・耐熱性との違いと接着後24時間で扱っています。

覚え方

  • 硬質ポリ塩化ビニル管の引張降伏強さは比較的大きい。小さいとした肢は令和5年・令和7年とも誤り
  • ★前半の「耐食性、特に耐電食性に優れる」はどちらの年度でも正しい。読むのは末尾の大小だけ
  • ポリブテンは高温/ポリエチレン二層管は低温と温度の向きが逆。セットで持つ
  • 架橋ポリエチレン管=スケールが付きにくく流体抵抗が小さい
  • 4つとも「何に強いか」で書き分けられている

理解度チェック

Q.

硬質ポリ塩化ビニル管の引張降伏強さは大きいか小さいか。

他の樹脂管に比べると比較的大きいほうです。小さいとした肢は令和5年と令和7年の2年度とも誤りでした。

Q.

温水用配管に適しているのはどの管か。

ポリブテン管です。高温時でも高い強度を持ちます。

Q.

寒冷地の配管に多く使われるのはどの管か。

水道用ポリエチレン二層管です。低温での耐衝撃性に優れ、耐寒性があります。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和5年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問42=(4))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 各管の性質(引張降伏強さ、耐電食性、耐寒性、スケールの付きにくさ)については、標準計画に記述がありません。これらは各年度に出題された記述と公表された正答番号から確定したものです(令和3年 問41、令和5年 問42、令和7年 問42)。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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