給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和元年度 給水装置の概要 問42 を解説(浸透するし強度も大きい)

令和元年度 学科試験2 問42は、給水管に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとエです。

どちらも、長所を並べたうえで最後の一句だけを裏返しています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢1(ア=正/イ=誤/ウ=正/エ=誤)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ステンレス鋼鋼管は強度的に優れ、軽量化しているので取扱いが容易です
2 ×(誤り) 架橋ポリエチレン管に有機溶剤、ガソリン、灯油等は浸透します。「浸透しない」とした点が誤りです
3 ○(正しい) 銅管はアルカリに侵されず、スケールの発生も少なく、耐食性に優れているため薄肉化しているので軽量で取扱いが容易です
4 ×(誤り) 硬質塩化ビニルライニング鋼管は、鋼管が強度を受け持つので機械的強度は大きいものです。「小さい」とした点が誤りです

選択肢イ・エのポイント(ここが誤り)

エは、名前から役割が読めます。

ライニング鋼管は、鋼管が強度を、ライニングが耐食性を受け持ちます。

鋼管を土台にしている以上、機械的強度が小さいはずがありません。わざわざ鋼管を使う理由がなくなります。

切った管端は鋼が露出するので、管端防食が必要になります。

イは、樹脂の性質です。

架橋ポリエチレン管 扱い
耐熱性・耐寒性・耐食性に優れる正しい
管内にスケールが付きにくい正しい
有機溶剤・ガソリン・灯油等が浸透しない誤り(浸透する)

前の2つが正しいので、3つ目も正しく見えます。

浸透するからこそ、油類が浸透するおそれのある場所ではさや管等で防護するという基準(省令第2条第4項)があります。

基準が置かれているという事実そのものが、浸透することの裏付けです。

アとウは、そのまま正しい記述です。

管種 薄い/軽いのはなぜか
ステンレス鋼鋼管強度が優れるから薄肉化できる
銅管耐食性が優れるから薄肉化できる

同じ「薄肉で軽い」でも、理由が違います。この理由を入れ替える形も考えられるので、セットで持ってください。

詳細はポリエチレン管とポリブテン管の違いは?継手の対応を整理ライニング鋼管とは?管端防食が要る理由と強度・耐食性の分担で扱っています。

覚え方

  • 架橋ポリエチレン管に有機溶剤・ガソリン・灯油等は浸透する
  • ★裏付け=浸透するからこそ、油類の場所ではさや管等で防護する基準がある
  • ライニング鋼管は鋼管が強度、ライニングが耐食性。機械的強度は大きい
  • 鋼管を土台にしている以上、強度が小さいはずがない(わざわざ鋼管を使う理由がなくなる)
  • ★同じ「薄肉で軽い」でも理由が違う=ステンレスは強度、銅管は耐食性

理解度チェック

Q.

架橋ポリエチレン管に有機溶剤やガソリンは浸透するか。

浸透します。「浸透しない」とした肢は令和元年に誤りとして出ています。

Q.

硬質塩化ビニルライニング鋼管の機械的強度は。

大きいものです。鋼管が強度を、ライニングが耐食性を受け持ちます。

Q.

ステンレス鋼鋼管と銅管が薄肉なのはなぜか。

ステンレス鋼鋼管は強度が優れるため、銅管は耐食性が優れるためです。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問42=(1))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。管種・給水用具の説明は同資料の記述によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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