給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の概要
  3. > 平成30年度 問41

平成30年度 給水装置の概要 問41 を解説(まっすぐ通れば小さい)

平成30年度 学科試験2 問41は、給水用具に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはアとイです。

アはスイング式の説明をダイヤフラム式に付け替えています。イは損失水頭の大小を裏返しています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(ア=誤/イ=誤/ウ=正/エ=正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 弁体がヒンジピンを支点として自重で弁座面に圧着する構造は、スイング式逆止弁です。ダイヤフラム式とした点が誤りです
2 ×(誤り) ボール止水栓の損失水頭は小さいものです。「大きい」とした点が誤りです
3 ○(正しい) 副弁付定水位弁は、主弁に小口径ボールタップを副弁として組合わせ、副弁の開閉により主弁内に生じる圧力差によって開閉が円滑に行えるものです
4 ○(正しい) 仕切弁は、弁体が鉛直に上下し全開・全閉する構造で、全開時の損失水頭は極めて小さいものです

選択肢ア・イのポイント(ここが誤り)

イは、水の通り方から決まります。

止水用具 水の通り方 損失水頭
ボール止水栓弁体が球状で、開けばまっすぐ通る小さい
仕切弁弁体が鉛直に上下し、全開ならまっすぐ通る極めて小さい
玉形弁吊りこま構造で流れがS字形になる大きい
甲形止水栓落しこま構造極めて大きい

水がまっすぐ通れば損失は小さく、曲がれば大きくなります。

ボール止水栓と仕切弁が小さい側、甲形止水栓と玉形弁が大きい側です。

アは型式名の付け替え

型式 動き方
スイング式弁体がヒンジピンを支点として自重で弁座面に圧着する
リフト式弁体がガイドによって弁座に対し垂直に作動する

この説明文は、令和2年 問44の穴埋めでも「スイング式逆止弁」が答えでした。

平成30年は、その文をダイヤフラム式に付けています。

ウの副弁付定水位弁は名前が説明になっている

主弁があって、それを開け閉めするための小さい弁(副弁)が付いています。

副弁の開閉で主弁内に圧力差が生まれ、それで主弁が動きます。

詳細は止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違い定水位弁とは?主弁と副弁のどちらを指すか・開閉させるのは圧力差で扱っています。

覚え方

  • 損失水頭は水がまっすぐ通れば小さく、曲がれば大きい
  • ★小さい側=ボール止水栓・仕切弁/大きい側=甲形止水栓・玉形弁
  • ヒンジピンを支点とするのはスイング式。平成30年はその説明をダイヤフラム式に付けた
  • 副弁付定水位弁は名前が説明=主弁に小口径ボールタップを副弁として付け、圧力差で主弁を開閉する
  • 仕切弁は弁体が鉛直に上下し、全開時の損失水頭は極めて小さい

理解度チェック

Q.

ボール止水栓の損失水頭は。

小さいものです。弁体が球状で、開けば水がまっすぐ通るためです。

Q.

ヒンジピンを支点とするのはどの型式か。

スイング式逆止弁です。

Q.

副弁付定水位弁はどう開閉するか。

副弁の開閉により主弁内に生じる圧力差によって、主弁の開閉が円滑に行えます。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成30年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問41=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。止水用具の構造と損失水頭、逆止弁の型式、定水位弁の構造は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 学科試験2 問題」問44および同年度の正答番号。ヒンジピンを支点とする構造がスイング式であることは同問によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼平成30年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>