給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成29年度 給水装置計画論 問35 を解説(引くものを数え落とさない)

平成29年度 学科試験1 問35は、給水装置におけるB点の余裕水頭を求める問題です。4つから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

余裕水頭は引き算です。

A点の水圧から、立ち上がり高さと損失水頭を引きます。引くものを数え落とさないことが全部です。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(16 m)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 引くものを数え落としたか、余分に引いた値です
2 ×(誤り) 引くものを数え落としたか、余分に引いた値です
3 正解 引くものをすべて引いた値です
4 ×(誤り) 引くものを数え落としたか、余分に引いた値です

この計算の手順(ここが正解)

余裕水頭の式

余裕水頭 = A点の配水管の水圧(水頭) − 立ち上がり高さ − 総損失水頭

総損失水頭は、給水管の摩擦損失水頭給水用具の損失水頭の合計です。

設問が明記している数値条件

条件
A点における配水管の水圧水頭として30 m
給水管の流量0.6 L/秒
A〜Bの給水管・分水栓・甲形止水栓・水道メーター・給水栓の口径20 mm

引くものと引かないもの

設問が「考慮する」「考慮しない」をはっきり書いています。

対象
考慮するA〜Bの給水管の摩擦損失水頭分水栓甲形止水栓水道メーター給水栓の損失水頭
考慮しない曲がりによる損失水頭

給水用具は4つ(分水栓・甲形止水栓・水道メーター・給水栓)です。

1つ数え落とすだけで、選択肢が1つずれます。

手順は4つ

やること 引く図
1図-1から管の長さ立ち上がり高さを読む図-1(給水装置)
2流量と口径から動水勾配を読み、管の長さを掛けて摩擦損失水頭を出す図-2(ウエストン公式による給水管の流量図)
3流量から給水用具4つの損失水頭を読んで足す図-3・図-4
430 m から立ち上がり高さ総損失水頭を引く

動水勾配は「管1mあたり何m下がるか」を示す値です。だから管の長さを掛けて、はじめて摩擦損失水頭になります。

取り違えやすいのは3つ

やりがちな取り違え 正しくは
動水勾配をそのまま損失水頭にする管の長さを掛ける
立ち上がり高さを引き忘れる高低差も引く
給水用具の損失水頭を数え落とす分水栓・甲形止水栓・水道メーター・給水栓の4つ

曲がりだけは、設問が「考慮しない」と書いているので引きません。

詳細は水頭の計算問題の解き方は?吐水圧と総損失水頭の2つの型を整理所要水頭とは?口径決定で配水管の水圧と比べる値(立ち上がり高さ+総損失水頭)で扱っています。

覚え方

  • 余裕水頭 = A点の水圧 − 立ち上がり高さ − 総損失水頭
  • 動水勾配は管1mあたりの値。管の長さを掛けてはじめて摩擦損失水頭になる
  • ★引く給水用具は4つ=分水栓・甲形止水栓・水道メーター・給水栓
  • 曲がりによる損失水頭は「考慮しない」と設問が書いている
  • ★取り違えの3つ=動水勾配をそのまま引く/高低差を引き忘れる/給水用具を数え落とす

理解度チェック

Q.

余裕水頭の式は。

A点の配水管の水圧から、立ち上がり高さと総損失水頭を引きます。

Q.

動水勾配はそのまま損失水頭になるか。

なりません。管1mあたりの値なので、管の長さを掛けます。

Q.

この設問で考慮しない損失水頭は。

曲がりによる損失水頭です。

> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問35=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。余裕水頭の考え方、ウエストン公式による流量図と給水用具の損失水頭図の使い方は同資料によります。
  • 本記事では設問の図・表そのものを再現していません。図-1(給水装置)、図-2(ウエストン公式による給水管の流量図)、図-3・図-4(給水用具の損失水頭)から読み取る値は、本記事では数値を挙げていません。設問に明記された数値条件(配水管の水圧30m、流量0.6L/秒、口径20mm、曲がりは考慮しない)と、計算の手順だけを書いています。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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