給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成29年度 給水装置の概要 問44 を解説(落しこまは甲形止水栓)

平成29年度 学科試験2 問44は、給水用具に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとエです。

イはダイヤフラム式の止水位の変動を大きいとしていますが、小さいのが特徴です。エは玉形弁の説明として、甲形止水栓の中身を当てています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢2(ア正 イ誤 ウ正 エ誤)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ア=止水栓は、給水の開始、中止及び給水装置の修理その他の目的で給水を制限又は停止するために使用する給水用具
2 ×(誤り) イ=ダイヤフラム式ボールタップは給水圧力による止水位の変動が大きいとしています。小さいのが特徴です
3 ○(正しい) ウ=ボールタップはフロートの上下によって自動的に弁を開閉する構造で、一般形はテコの構造によって単式と複式に区分される
4 ×(誤り) エ=玉形弁は止水部が落しこま構造で損失水頭が大きく、こまパッキンが摩耗する、としています。これは甲形止水栓の話です

この問題のポイント(ここが正解)

エは説明の中身が別の器具のもの

器具 止水部の構造
甲形止水栓落しこま構造。水の流れを曲げるので損失水頭が大きい。流水抵抗でこまパッキンが摩耗する
玉形弁止水用具の一つ。落しこま構造ではない

令和7年にも「止水部が落しこま構造であり、損失水頭が大きく、流水抵抗によってこまパッキンが摩耗する」とした肢が誤りとして出ています。

落しこまもこまパッキンの摩耗も、甲形止水栓の側の話です。

イは大小をひっくり返している

ボールタップ 止水位の変動
ダイヤフラム式小さい
一般形(単式・複式)ダイヤフラム式に比べて大きい

ダイヤフラム式は圧力室内部の圧力変化を利用してダイヤフラムを動かします。

この仕組みの説明は肢のとおり正しく書かれていて、最後の大小だけが入れ替えてあります。

1問の中で2種類の作り方を使っている

作り方
説明は正しく書いて、最後の大小だけ入れ替える
説明はそのまま使って、頭の器具名を差し替える

詳細はボールタップとは?ダイヤフラム式との違いと止水位の変動止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違いで扱っています。

覚え方

  • 落しこま構造・こまパッキンの摩耗は甲形止水栓の話(玉形弁ではない)
  • ダイヤフラム式ボールタップは止水位の変動が小さい
  • ★1問で2種類の作り方=イは最後の大小だけ入れ替え/エは頭の器具名を差し替え
  • ★一般形ボールタップはテコの構造によって単式と複式に区分される
  • ★同じ「落しこま」の肢は令和7年にも誤りとして出ている

理解度チェック

Q.

落しこま構造なのはどの器具か。

甲形止水栓です。玉形弁ではありません。

Q.

ダイヤフラム式ボールタップの止水位の変動は。

小さいのが特徴です。

Q.

一般形ボールタップの区分は。

テコの構造によって単式と複式に区分されます。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問44=(2))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。止水栓の定義、ボールタップの構造と区分、甲形止水栓の落しこま構造は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和7年度 学科試験2 問題」および同年度の正答番号。落しこま構造を別の器具に当てた肢が誤りとして出ていることは同問によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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