平成28年度 学科試験2 問55は、建築基準法に規定されている5階建ての建物に設ける飲料水の配管設備に関する問題です。4つの記述から不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。ウォータハンマの防止措置に置くのは水撃防止器です。
逆止弁に差し替えています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 給水立て主管からの各階への主要な分岐管には、分岐点に近接した部分で操作が容易な部分に止水弁を設ける |
| 2 | ○(正しい) | 水栓の開口部にあっては、あふれ面と水栓の開口部との垂直距離を適当に保つ等、有効な水の逆流防止のための措置を講ずる |
| 3 | 正解 | ウォータハンマが生じるおそれがある場合に給水管に逆止弁を設ける、としています。置くのは水撃防止器です |
| 4 | ○(正しい) | 給水管の貫通する部分及び両側に1m以内の距離にある部分は不燃材料で造る |
器具と目的が噛み合っていません。
| 起きること | 置く器具 |
|---|---|
| ウォータハンマ(水撃作用) | 水撃防止器(エアチャンバー等) |
| 逆流のおそれ | 逆止弁 |
| 高水圧 | 減圧弁・定流量弁 |
逆止弁は逆向きの流れを止めるもので、圧力の急な変動を吸収しません。
水撃防止器は空気の層で衝撃を受け止めます。
この年度は問30・問31でも、器具の名前を噛み合わない側に差し替えた肢が出ています。
5階建てなので、各階への主要な分岐管に止水弁を設けます。
置く場所は分岐点に近接した部分で、操作が容易な部分です。
修理や改造のとき、その階だけ止められるようにするためです。
建築基準法施行令 第129条の2の4第1項第7号イ
給水管、配電管その他の管の貫通する部分及び当該貫通する部分からそれぞれ両側に一メートル以内の距離にある部分を不燃材料で造ること。
防火区画等を貫通する場合の決まりです。
詳細は建築基準法に基づく飲料水の配管設備とは?給水タンクの構造と止水弁と水撃作用(ウォータハンマ)とは?流速を遅くする理由と水撃限界性能基準の3つの数値で扱っています。
ウォータハンマの防止措置は何を設けるか。
水撃防止器です。逆止弁ではありません。
止水弁はどこに設けるか。
各階への主要な分岐管の分岐点に近接した部分で、操作が容易な部分です。
防火区画等を貫通する部分はどうするか。
貫通部と両側1m以内の距離にある部分を不燃材料で造ります。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月