平成27年度 学科試験1 問23は、配管工事後の耐圧試験及び水撃防止に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。
誤りはイとウです。
イは柔軟性のある管の並びにポリエチレン粉体ライニング鋼管を混ぜています。ウは流速の向きが逆です。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢2(ア正 イ誤 ウ誤 エ正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ア=耐圧試験の試験水圧は定量的な基準はなく、水道事業者が給水区域内の実情を考慮し定めることができる |
| 2 | ×(誤り) | イ=管が膨張し圧力が低下する管として、ポリエチレン二層管・架橋ポリエチレン管・ポリブテン管に加えてポリエチレン粉体ライニング鋼管を挙げています |
| 3 | ×(誤り) | ウ=ウォータハンマを防止するには基本的に管内流速を速くする必要がある、としています。遅くします |
| 4 | ○(正しい) | エ=発生するおそれのある箇所には、その手前に近接して水撃防止器具を設置する |
| 管 | 膨張して圧力が低下するか |
|---|---|
| ポリエチレン二層管 | 注意が必要 |
| 架橋ポリエチレン管 | 注意が必要 |
| ポリブテン管 | 注意が必要 |
| ポリエチレン粉体ライニング鋼管 | 鋼管なので柔軟性のある管ではない |
3つまでは正しく並べて、4つ目に別の系統の管を足しています。
ポリエチレン粉体ライニング鋼管は、名前にポリエチレンが入っていますが鋼管です。
内面にポリエチレンをライニングした鋼管で、強度は鋼管が受け持ちます。
平成28年 問20ウでは、この3つだけを挙げた記述が正しい肢として出ています。
水撃作用の防止(資料の要旨)
水撃圧は流速に比例する。給水管における水撃作用を防止するには、基本的に管内流速を遅くする必要がある。目安は一般的に1.5〜2.0m/sである。
速く流れているものほど、急に止めたときの衝撃が大きくなります。
だから遅くします。
配管工事後の耐圧試験の水圧は、水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます。
平成29年 問24アでは、これを「基準省令に定められており独自に定めることができない」とした肢が誤りとして出ています。
詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力と水撃作用(ウォータハンマ)とは?流速を遅くする理由と水撃限界性能基準の3つの数値で扱っています。
耐圧試験で膨張に注意する管は。
ポリエチレン二層管、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管です。
ウォータハンマを防ぐには流速をどうするか。
遅くします。水撃圧は流速に比例するためです。
水撃防止器具はどこに設置するか。
発生するおそれのある箇所の手前に近接して設置します。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月