平成30年度 地質調査技士 現場調査部門 No.48を解説、電気探査(比抵抗法)
平成30年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.48は、電気探査(比抵抗法)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
電気探査(比抵抗法)は、地面に電流を流して比抵抗の分布を調べる物理探査です。電極の間隔を広げるほど深くまで探れますが、そのぶん細かく見分ける力(分解能)は落ちます。
引っかけの核心は1点、深いほど分解能は低下するという点です。深くなるほど分解能が向上するとするのは、関係が逆です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 探査深度が深くなるほど、分解能は向上する | ×(誤り) 正答。深いほど分解能は低下 |
| 2 | 探査の分解能は、概ね電極間隔程度である | ○(分解能の目安) |
| 3 | 最小電極間隔は、最大探査深度に応じて設定する | ○(間隔の設定) |
| 4 | 探査可能深度には限りがある(数百m程度まで) | ○(条件しだいの上限) |
選択肢2・3・4は、分解能や電極間隔、探査深度について正しく述べています。選択肢1だけが、深さと分解能の関係を逆にしています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
電気探査では、電極の間隔を広げると深くまで探れます。
分解能(どれだけ細かく見分けられるか)は、おおよそ電極間隔と同じくらいです。
だから、電極間隔を広げて深く探るほど、分解能は粗くなります。
選択肢1は「深くなるほど分解能が向上する」としていますが、実際は逆で、深いほど分解能は低下します。浅いところは細かく、深いところは大まかにしか分からない、と押さえます。
選択肢1は、電気探査の記述として最も不適当です。深いほど分解能は低下すると押さえます。
覚え方
- 電気探査は、電極間隔を広げるほど深く探れるが、分解能は低下する(分解能は概ね電極間隔程度)
- 「深いほど分解能が向上」は逆で引っかけ
- 電気探査(比抵抗法)は地下水や地すべりの調査に向く
理解度チェック
問題:電気探査では、探査深度が深くなるほど分解能は向上する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
深いほど分解能は低下します。分解能は概ね電極間隔程度で、深く探るには電極間隔を広げるためです。
問題:電気探査の分解能は、概ね電極間隔程度である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
分解能の目安は電極間隔程度です。だから深く探るほど(間隔が広いほど)分解能は粗くなります。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成30年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 電気探査(比抵抗法)の探査深度・分解能・電極間隔に関する一般知識(物理探査学会ほか)
※ 探査の数値・条件は、最新の資料・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月