地質調査技士 独学ノート

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弾性波探査は過去問でどう問われる?屈折法・反射法・表面波の引っかけ

ちしつモグラ

ちしつモグラ

屈折法・反射法・表面波探査ってどれが何を求めるの?P波とS波はどう使い分けるの?

この記事の要点

  • 弾性波探査(屈折法・反射法・表面波探査)は、物理探査・調査技術の科目でほぼ毎年出る。
  • 問われ方は「手法と求める量・対象の対応」「表面波探査はS波速度」「S波とP波の分解能」に集約できる。
  • 最頻の引っかけ=表面波探査をP波速度とすること、弾性波探査を不発弾調査に結び付けること。用語の意味は弾性波探査の用語ページへ。

地面に弾性波(振動)を起こし、その伝わり方から地下を調べるのが弾性波探査です。屈折法・反射法・表面波探査でそれぞれ何を求めるか、P波とS波の違いが問われるので、過去問での出方を見ていきます。

過去問でどう問われるか?

弾性波探査は、平成28・30年度、令和6年度に現技管・現場調査で問われています。まず、物理探査の「どの手法が何を求めるか」をセットで押さえます。

手法求める量・主な対象
屈折法地震探査地下のP波速度層の分布(岩盤・速度層・断層)
反射法地震探査反射面から深部の地質構造(伏在活断層など)
表面波探査浅い地盤のS波速度構造
電気探査比抵抗の分布(地下水調査など)
磁気探査磁性体(不発弾・埋設物など)
重力探査密度の分布

この対応をふまえると、引っかけは大きく3パターンです。

  • 手法と対象を取り違える……弾性波探査を不発弾調査に結び付ける(不発弾は磁気探査。弾性波探査は地盤の速度)
  • 表面波探査の求める量を取り違える……表面波探査をP波速度とする(求めるのは浅い地盤のS波速度構造)
  • S波とP波の分解能を逆にする……S波はP波より分解能が低いとする(S波は遅く波長が短いので、分解能は高い)
年度・No.問われ方/引っかけ
H28 現技管 No.63表面波探査をP波速度を求めるとした → S波速度構造を求める ←②表面波
H30 現技管 No.61S波はP波より分解能が低いとした → 波長が短く、分解能は高い ←③分解能
R06 現場調査 No.47弾性波探査を不発弾調査に結び付けた → 不発弾は磁気探査 ←①手法と対象

※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。上の行は該当する過去問解説にリンクしています。なお屈折法では、岩盤中の低速度帯が断層・破砕帯の手がかりになります。

つまり表面波探査はS波速度、S波はP波より高分解能、不発弾は磁気探査(弾性波探査ではない)が核心です。

理解度チェック

問題:表面波探査は、表面波を測定して地下のP波速度分布を求めるものである。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

表面波探査が求めるのはS波速度構造です。P波速度ではありません(H28現技管No.63の引っかけ)。

問題:同じ周波数では、S波はP波より分解能が低い。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

S波はP波より遅く波長が短いため、分解能は高くなります(H30現技管No.61の引っかけ)。

問われるのは、手法と対象の対応・表面波探査のS波速度・S波とP波の分解能の3点。ここを外さなければ、弾性波探査の問題は取りこぼしません。

出典・参考資料

  • 物理探査学会/地盤工学会の物理探査関連資料(表面波探査・屈折法・反射法地震探査)。手法の原理・適用対象は一次資料で確認。
  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(H28・H30 現場技術・管理部門/R06 現場調査部門 ほか 物理探査関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

▼過去問解説▼

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