地質調査技士 独学ノート

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物理探査とは?弾性波探査・電気探査の概要とボーリングとの違い

ちしつモグラ

ちしつモグラ

物理探査ってボーリングと何が違うの?掘らずに地下がわかるってどういう仕組み?

この記事の要点

  • 物理探査は、地盤を掘らずに物理量(弾性波速度・比抵抗など)を測って地下を推定する調査。
  • 代表は弾性波探査(弾性波速度)と電気探査(比抵抗)。
  • ボーリングが点の調査なのに対し、物理探査は面的に広く推定できるが、直接見るのではない

物理探査とは、地盤を掘らずに、地表や孔内で物理的な性質(弾性波の伝わる速さ、電気の流れにくさなど)を測り、その分布から地下の地層・岩盤・地下水を推定する調査です。広い範囲を面的に調べられます。

物理探査とボーリングの違いの区分図。物理探査は掘らず面的に推定、ボーリングは点で直接確認
物理探査は掘らずに物理量(弾性波の速度や比抵抗など)を測って地下を面的に推定する。ボーリングは実際に掘ってその地点の地層を直接確認する。両者は補い合う。

物理探査の代表的な方法

方法測るもの主にわかること
弾性波探査弾性波の速度(P波など)地層構成・岩盤の硬軟・風化
電気探査(比抵抗法)比抵抗(電気の流れにくさ)地下水・地すべり面・地山状況

このほか、磁気・重力・電磁・放射能などを使う方法もあります。いずれも地盤の物理量から地下を間接的に推定します。

過去問での問われ方:手法と対象の対応

物理探査は調査技術の科目で出ます(H28現技管No.63/R06現場調査No.47ほか)。

引っかけは「どの手法が何を求める・どんな対象か」の取り違えです。

表面波探査が求めるのはS波速度(P波ではない)、不発弾などの磁性体は磁気探査、地下水調査は電気探査が向きます。

弾性波探査の詳しい問われ方は弾性波探査の論点ページへ。

手法求める量・主な対象
弾性波探査(屈折法)P波速度層(岩盤・速度層・断層)
表面波探査浅い地盤のS波速度
電気探査(比抵抗)地下水・地すべり面
磁気探査磁性体(不発弾・埋設物)
重力探査密度の分布

※ 出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答で確認。

ボーリングとの違い

ボーリングは1本の孔で地層を直接確かめる点の調査です。

一方、物理探査は孔を掘らずに面的に広く推定する調査です。

直接見るわけではないので、物理探査だけで地層を断定せず、ボーリングと組み合わせて精度を高めるのが基本です。

まちがえやすい:物理探査 と ボーリング

物理探査は面的・間接的、ボーリングは点・直接的です。

物理探査は広く当たりをつけ、ボーリングで確かめる、という役割分担で使います。

物理探査だけで地層を確定できると考えるのは誤りです。

理解度チェック

問題:物理探査は、地盤を掘らずに弾性波速度や比抵抗などの物理量を測って地下を推定する調査である。

〇か×か。

答えを見る

答え:

掘らずに物理量から地下を面的に推定します。代表は弾性波探査と電気探査です。

問題:物理探査は地層を直接確認できるので、ボーリングは不要である。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

物理探査は間接的な推定です。ボーリングで直接確かめ、組み合わせて精度を高めます。

物理探査は掘らずに物理量で面的に推定。ボーリング(点・直接)と組み合わせる。表面波探査はS波速度

ここが出題の中心です。

出典・参考資料

  • 物理探査の概要・手法(地盤工学会「地盤調査の方法と解説」(物理探査の概要):弾性波・表面波・電気・磁気・重力ほか/物理量から地下を推定)。
  • 全地連 地質調査技士検定試験(H28 現場技術・管理部門 No.63/R06 現場調査部門 No.47 ほか 物理探査関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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