地質調査技士 独学ノート

地質調査技士 独学ノート
  1. HOME > 用語解説 > ボーリングポンプの引っかけ

ボーリングポンプは過去問でどう問われる?エアーチャンバーと吸込み高さの引っかけ

ちしつモグラ

ちしつモグラ

ボーリングポンプのエアーチャンバーって何のためにあるの?吸込み高さは高いほうがいいの?

この記事の要点

  • ボーリングポンプは、掘削の泥水を孔へ送る往復ポンプ。現場調査部門でほぼ毎年問われる。
  • 引っかけは2つに集約=エアーチャンバーの役割吸込み高さの大小
  • 正しいポイント=エアーチャンバーは脈動の平滑化、吸込み高さは小さいほどよい

ボーリングポンプは、掘削に使う泥水を孔の中へ循環させる往復(ピストン)ポンプです。過去問では、各部の構造や取扱いの注意が問われ、引っかけのパターンはほぼ決まっています。

ボーリングポンプのイラスト。泥水槽から吸込み管でくみ上げ、往復ピストンポンプで加圧し、吐出側のエアーチャンバー(空気室)で脈動を平滑化して孔へ送水する。吸込み高さは水面とポンプの高低差。
ボーリングポンプのイメージ。泥水槽から吸込み管でくみ上げ、往復ピストンポンプで加圧して孔へ送水する。吐出側のエアーチャンバー(空気室)が脈動を平滑化する(圧力や量を増やす装置ではない)。吸込み高さ(水面とポンプの高低差)は小さいほどよい。※実物をもとにした説明用イラスト。

引っかけの核心はどこか

エアーチャンバー(空気室)の役割

往復ポンプは吐出圧が脈打つ(脈動)ため、それをやわらげるエアーチャンバーがついています。

役割は脈動の平滑化(やわらげること)です。

「吐出流体の圧力を増加させる」「吐出量を倍増させる」は誤りで、圧力や量を増やす装置ではありません。

吸込み高さ

吸込み高さ(ポンプと水面の高低差)は、小さいほどよいです。

高くすると吸込み側の圧力が下がってキャビテーションが起き、吸込み不良になります。

「吸込み高さが高いほど効率が良い」は逆で誤りです。

過去問でどう問われたか(現場調査部門)

同じ論点が形を変えて毎年のように出ています。引っかけは役割や大小を逆にするパターンです。

年度No.問われ方引っかけ/正答
R07No.17ポンプ各部の構造・機能(不適当)エアーチャンバー「圧力を増加させる」は誤り(脈動の平滑化)。正答①
R07No.18ポンプ取扱いの注意(不適当)吸込み高さが高いほど効率が良い=誤り(小さくする)。正答④
R01No.16ポンプの構造エアチャンバー「吐出量を倍増」は誤り(脈動緩和)。正答①
h29No.18ポンプ取扱いの注意吸込み高さの大小(同じ引っかけ)。正答④
h29No.16ピストンポンプの機構(組合せ)クランク・ピストンロッド・シリンダの対応。正答②

エアーチャンバーは脈動の平滑化、吸込み高さは小さく、この2点を押さえれば毎年の出題に対応できます。

まちがえやすい:エアーチャンバーは増圧装置ではない

エアーチャンバーは脈動をやわらげる装置です。

「圧力を増加させる」「吐出量を倍増させる」と書かれていたら誤りです。

圧力や量を増やすものではありません。

理解度チェック

問題:(R07 No.17 類題)ボーリングポンプのエアーチャンバーは、吐出流体の圧力を増加させるための装置である。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

エアーチャンバーは脈動を平滑化(やわらげる)装置で、圧力や吐出量を増やすものではありません。

問題:ボーリングポンプの吸込み高さは、高いほど効率が良くなる。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

吸込み高さは小さいほどよく、高くするとキャビテーションで吸込み不良になります。

エアーチャンバー=脈動の平滑化、吸込み高さは小さく。大小を逆にした引っかけに注意

ここが出題の中心です。

出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」(令和元・7年度ほか)および同 解答
  • 往復ポンプ・エアーチャンバー(空気室)の機能:JIS M 0103「ボーリング用機械・器具用語」(ボーリングポンプ・空気室)

※ 出題の論点を自分の言葉で書いています。最新の出題・基準で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

▼過去問解説▼

Topへ >>

  1. HOME > 用語解説 > ボーリングポンプの引っかけ