令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.99を解説、電気探査(比抵抗法)
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門(選択B群)No.99は、電気探査(比抵抗法二次元探査)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
電気探査(比抵抗法)は、地面に電流を流して地下の電気の通しにくさ(比抵抗)を調べ、地層や地下水、割れ目などを推定する物理探査です。適用範囲・分解能・岩石や地下水と比抵抗の関係が問われます。
引っかけの核心は、地下水と比抵抗の関係です。地下水があると比抵抗は低くなるのに、選択肢4は「高くなる」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 平野から山岳地まで適用できる場所が多い | ○ |
| 2 | 探査深度が深くなるほど分解能は低下する | ○ |
| 3 | 泥岩は一般的に比抵抗値が低い | ○ |
| 4 | 地下水が存在すると比抵抗値が高くなる | ×(誤り) 正答。比抵抗は低くなる |
選択肢1・2・3は、電気探査の性質を正しく述べています。選択肢4だけが、地下水と比抵抗の関係を逆にしています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
比抵抗は電気の通しにくさです。
水(特に地下水)や粘土は電気を通しやすく、比抵抗が低くなります。
逆に、固結した花崗岩や砂岩などは比抵抗が高くなります。
選択肢4は「地下水が存在すると比抵抗値が高くなる」としていますが、逆です。
地下水があると電気が流れやすくなり、比抵抗は低くなります。
だからこそ比抵抗法で地下水の通り道や帯水層を探せます。
「高くなる」が誤りです。
選択肢4は、電気探査の記述として最も不適当です。地下水があると比抵抗は低くなると押さえます。
覚え方
- 水・粘土は比抵抗が低い、固結した岩盤は比抵抗が高い。地下水があると比抵抗は低くなる
- 探査深度が深くなるほど分解能は低下する
- 「地下水で比抵抗が高くなる」は大小を逆にした引っかけ
理解度チェック
問題:電気探査(比抵抗法)では、地下水が存在すると比抵抗値が高くなる。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
地下水があると電気が流れやすくなり、比抵抗は低くなります。
問題:比抵抗法では、探査深度が深くなるほど分解能は低下する。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
深い所ほど細かい違いを見分けにくくなります(選択肢2は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 電気探査(比抵抗法)の技術資料(水や粘土は比抵抗が小さく、花崗岩や砂岩などの岩は比抵抗が大きい)
※ 電気探査の詳細は、最新の物理探査の一次資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月