令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.90を解説、軟岩試料の採取(JGS 3211)
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門(選択B群)No.90は、ロータリー式チューブサンプリングによる軟岩試料の採取(JGS 3211-2012)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
軟岩試料は乱れやすいので、サンプラーから取り出すときや、スリーブを外すときに、乱さないように扱います。取り出しのタイミングや手順が問われます。
引っかけの核心は、試料を取り出すタイミングです。試料は速やかに取り出すのに、選択肢1は「しばらく時間をおいてから」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | サンプラーから試料を取り出す場合は、しばらく時間をおいてからとする | ×(誤り) 正答。速やかに取り出す |
| 2 | 試料を取り出す場合は、曲げを与えないようにコア受けを用いる | ○ |
| 3 | 試料からスリーブを外す場合は、試料に損傷を与えないようにする | ○ |
| 4 | 現地でスリーブから取り出さない方が乱さないと判断される場合は、作業を室内で行う | ○ |
選択肢2・3・4は、乱さないための扱い方として妥当です。選択肢1だけが、取り出しのタイミングを取り違えています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
軟岩試料は、時間がたつと乾燥したり状態が変わったりして、乱れの原因になります。だから、サンプラーから試料を速やかに取り出して扱うのが基本です。
選択肢1は「しばらく時間をおいてから取り出す」としていますが、逆です。
時間をおくと試料の状態が変わってしまうため、速やかに取り出します。
「しばらく時間をおいてから」が誤りです。
曲げを与えないコア受け(選択肢2)、スリーブを外すときの丁寧な扱い(選択肢3)、乱れそうなら室内で行う判断(選択肢4)は、いずれも乱さないための正しい扱いです。
選択肢1は、軟岩試料の採取の記述として最も不適当です。試料は速やかに取り出す(時間をおかない)と押さえます。
覚え方
- 軟岩試料は速やかに取り出して扱う。時間をおくと乾燥・変質して乱れる
- 曲げを与えないコア受け、スリーブは丁寧に外す、乱れそうなら室内で作業
- 「しばらく時間をおいてから取り出す」はタイミングを逆にした引っかけ
理解度チェック
問題:サンプラーから軟岩試料を取り出す場合は、しばらく時間をおいてからとする。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
時間をおくと乾燥・変質して乱れます。試料は速やかに取り出します。
問題:現地でスリーブから取り出さない方が乱さないと判断される場合は、作業を室内で行う。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
乱れを避けられるなら、室内で丁寧に取り出します(選択肢4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会基準「ロータリー式チューブサンプリングによる軟岩試料の採取(JGS 3211-2012)」(乱さない試料採取の考え方)
※ 採取手順の詳細は、最新の地盤工学会基準(JGS 3211)で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月