令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.85を解説、スイベル型ダブルチューブ
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門(選択B群)No.85は、スイベル型ダブルチューブの注意点に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
スイベル型ダブルチューブ(二重管コアチューブ)は、内側のチューブが回らない構造で、軟らかい試料を乱さずに採るための機材です。整備・掘進の条件・コア詰まりへの対応・ビットの選び方が問われます。
引っかけの核心は、回転・送水量の調整です。試料を乱さないためには回転・送水量を抑えるのに、選択肢2は「一般的に高回転・高送水量にする」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | ダブルコアチューブの整備を完全にする | ○ |
| 2 | 回転・送水量の調整として、一般的に高回転・高送水量にする | ×(誤り) 正答。回転・送水量は抑える |
| 3 | コア詰まりが発生した場合は、直ちにコアチューブを回収しコアを排除する | ○ |
| 4 | ダイヤモンドビットを使用する | ○ |
選択肢1・3・4は、スイベル型ダブルチューブの注意点として妥当です。選択肢2だけが、回転・送水量の調整を取り違えています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
スイベル型ダブルチューブは、内側のチューブが回らないことで、軟らかい試料を乱さずに採るための機材です。高回転・高送水量にすると、試料が乱れたり送水で洗い流されたりして、乱さずに採るという目的に反します。
選択肢2は「一般的に高回転・高送水量にする」としていますが、逆です。
試料を乱さないためには、回転・送水量は抑えて調整します。
「高回転・高送水量」が誤りです。
選択肢2は、スイベル型ダブルチューブの注意点として最も不適当です。試料を乱さないため回転・送水量は抑えると押さえます。
覚え方
- スイベル型ダブルチューブは軟岩の乱さない採取用。回転・送水量は抑えて調整する
- コア詰まりは直ちに回収して排除、ダイヤモンドビットを使用
- 「高回転・高送水量」は乱さない目的に反する引っかけ
理解度チェック
問題:スイベル型ダブルチューブでは、一般的に高回転・高送水量にする。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
試料を乱さないため、回転・送水量は抑えて調整します。高回転・高送水量にはしません。
問題:コア詰まりが発生した場合は、直ちにコアチューブを回収しコアを排除する。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
詰まったまま掘り進めると試料が乱れるため、直ちに回収して排除します(選択肢3は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」「ロータリー式チューブサンプリングによる軟岩試料の採取(JGS 3211)」ほか(乱さない試料採取の考え方)
※ 掘進条件の詳細は、最新のボーリング関連基準・地盤工学会基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月