令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.87を解説、孔曲がりの原因
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門(選択B群)No.87は、孔曲がりの原因に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
孔曲がりは、ロッドやコアバレルが細くて曲がりやすかったり、地層が不均質でビットが逃げたりして起きます。何が原因になるかが問われます。
引っかけの核心は、孔底の残留カッティングスです。残留カッティングスの増加は掘進不良や抑留の原因で、孔曲がりの直接原因ではないのに、選択肢3はこれを原因に挙げています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 孔径に対して著しく小さい径のロッドや短いコアバレルを使用した | ○(原因になる) |
| 2 | 磨耗したロッドや薄肉のロッドを使用した | ○(原因になる) |
| 3 | 孔底の残留カッティングスが増加した | ×(誤り) 正答。孔曲がりの直接原因ではない |
| 4 | 層理・片理・節理など割れ目の発達した岩盤の掘削が続いた | ○(原因になる) |
選択肢1・2・4は、孔曲がりの原因になります。選択肢3だけが、別のトラブルの原因を孔曲がりの原因に挙げています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
孔曲がりは、ロッドやコアバレルの剛性不足(細い・短い・磨耗・薄肉)や、割れ目の発達した不均質な岩盤でビットが逃げることで起きます。選択肢1・2・4はこれにあたります。
選択肢3の「孔底の残留カッティングスが増加した」は、掘進不良や抑留(ロッドが動かなくなる)の原因であって、孔曲がりの直接原因ではありません。残留カッティングスは排除すべきものですが、孔を曲げる要因ではありません。
選択肢3は、孔曲がりの原因の記述として最も不適当です。残留カッティングスの増加は孔曲がりでなく掘進不良・抑留の原因と押さえます。
覚え方
- 孔曲がりの原因は、細い・短い・磨耗・薄肉のロッドやバレル(剛性不足)と、割れ目の発達した岩盤
- 残留カッティングスの増加は掘進不良・抑留の原因(孔曲がりではない)
- 別のトラブルの原因を孔曲がりの原因に混ぜるのが引っかけ
理解度チェック
問題:孔底の残留カッティングスの増加は、孔曲がりの原因である。
〇か×か。
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答え:×
残留カッティングスの増加は掘進不良や抑留の原因です。孔曲がりの直接原因ではありません。
問題:孔径に対して著しく小さい径のロッドや短いコアバレルの使用は、孔曲がりの原因になる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
剛性が足りず曲がりやすくなります(選択肢1は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」ほか(孔曲がりの原因=ロッド・コアバレルの剛性不足、割れ目の発達した岩盤)
※ 孔曲がりの詳細は、最新のボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月