令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.84を解説、孔曲がりが発生しやすい地盤
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門(選択B群)No.84は、孔曲がりが発生しやすい地盤に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
孔曲がりは、ビットが硬い所と軟らかい所で進みやすさが変わるときに起きます。地層が不均質だったり、割れ目や空洞があったりすると、ビットが逃げて孔が曲がります。
引っかけの核心は、互層の硬軟差です。孔曲がりが起きやすいのは硬軟差の大きい互層で、差がほとんどない互層は曲がりにくいのに、選択肢2は「差がほとんどない互層」を発生しやすい地盤に挙げています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 地盤の特徴 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 層理・片理・節理などが発達した地盤 | ○(発生しやすい) |
| 2 | 硬軟の差がほとんどない互層 | ×(誤り) 正答。曲がりにくい |
| 3 | 破砕帯 | ○(発生しやすい) |
| 4 | 空洞の多い地盤 | ○(発生しやすい) |
選択肢1・3・4は、不均質だったり脆弱だったりして孔曲がりが起きやすい地盤です。選択肢2だけが、曲がりにくい地盤を挙げています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
孔曲がりは、地層の進みやすさが場所で変わるときに起きます。
硬い層と軟らかい層が交互になった互層では、ビットが軟らかい層へ逃げて曲がりやすくなります。
逆に、硬軟の差がほとんどない互層は均質に近く、曲がりにくい地盤です。
選択肢2は「硬軟の差がほとんどない互層」を孔曲がりが発生しやすい地盤に挙げていますが、これは曲がりにくい地盤です。
発生しやすいのは硬軟差の大きい互層です。
「差がほとんどない」が誤りです。
選択肢2は、孔曲がりが発生しやすい地盤の記述として最も不適当です。孔曲がりは硬軟差の大きい互層で起きやすい(差がないと起きにくい)と押さえます。
覚え方
- 孔曲がりは硬軟差の大きい互層・割れ目の発達した地盤・破砕帯・空洞で起きやすい
- 硬軟差がほとんどない互層は均質に近く、曲がりにくい
- 「差がほとんどない互層」を発生しやすい地盤に挙げるのは引っかけ
理解度チェック
問題:硬軟の差がほとんどない互層は、孔曲がりが発生しやすい地盤である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
均質に近く曲がりにくい地盤です。孔曲がりが起きやすいのは硬軟差の大きい互層です。
問題:破砕帯や空洞の多い地盤では、孔曲がりが発生しやすい。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
脆弱だったり不均質だったりすると、ビットが逃げて孔が曲がりやすくなります(選択肢3・4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」ほか(孔曲がりの発生要因=硬軟差の大きい互層・割れ目の発達・破砕帯・空洞)
※ 孔曲がりの詳細は、最新のボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月